学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ25A055
理由で解く 柔道整復師
喉頭の筋(喉頭筋)はすべて迷走神経の枝、すなわち上喉頭神経外枝と反回神経(下喉頭神経)に支配される。
迷走神経の運動線維は延髄の疑核から出て、咽頭と喉頭の骨格筋を支配する。喉頭筋のうち声帯を緊張させる輪状甲状筋だけが上喉頭神経の外枝、それ以外のすべての喉頭筋は反回神経(下喉頭神経)の支配を受ける。声門を開大させる唯一の筋である後輪状披裂筋も反回神経支配なので、反回神経が障害されると声帯が正中付近で動かなくなり、嗄声や誤嚥をきたす。感覚も迷走神経が担い、声門より上は上喉頭神経内枝、声門より下は反回神経が受け持つ。左反回神経は大動脈弓を、右は右鎖骨下動脈を回って上行するため、胸部の病変や手術で麻痺が起こりうる。「喉頭は運動も感覚も迷走神経」と一括で覚えておくと、関連問題にも応用が利く。
| 脳神経 | 支配する骨格筋 | 喉頭運動への関与 |
|---|---|---|
| 顔面神経(Ⅶ) | 表情筋、アブミ骨筋、顎二腹筋後腹、茎突舌骨筋 | なし |
| 舌咽神経(Ⅸ) | 茎突咽頭筋 | なし |
| 迷走神経(Ⅹ) | 咽頭筋(大部分)、喉頭筋のすべて、軟口蓋の筋(口蓋帆張筋を除く) | あり(上喉頭神経外枝・反回神経) |
| 舌下神経(Ⅻ) | 内舌筋、外舌筋(口蓋舌筋を除く) | なし |
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