学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §4 消化器系 / QJ25A044

理由で解く 柔道整復師

QJ25A044 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問44
問題
総胆管の開口部位は十二指腸のどれか。
選択肢
1 上部
2 下行部
3 水平部
4 上行部
解答
正解2(下行部)
解説

総胆管は主膵管と合流し、十二指腸下行部の後内側壁にある大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)に開口する。

肝臓でつくられた胆汁は左右の肝管から総肝管となり、胆嚢管が合流して総胆管になる。総胆管は肝十二指腸間膜の中を下行し、膵頭部の後面を通ったところで主膵管と合流してファーター膨大部をつくり、オッディ括約筋に囲まれた大十二指腸乳頭から十二指腸下行部へ注ぐ。その少し上方には副膵管が開く小十二指腸乳頭がある。胆汁と膵液が同じ出口を共有するこの構造のため、胆石が乳頭部に嵌頓すると胆汁だけでなく膵液の流出も妨げられ、胆石性膵炎を起こしうる。「胆汁と膵液の合流点は下行部」と、機能と部位をつないで覚える。

✓ 2. 正しい
下行部
後内側壁の大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)に総胆管と主膵管が合流して開口する。開口部はオッディ括約筋に囲まれ、胆汁・膵液の流出を調節する。
✗ 1. 誤り
上部
幽門に続く部分で、内視鏡的には球部と呼ばれ十二指腸潰瘍の好発部位。ここに胆管の開口はない。
✗ 3. 誤り
水平部
第3腰椎の高さを右から左へ走り、前面を上腸間膜動静脈が横切る部分。開口部はない。
✗ 4. 誤り
上行部
左上方へ向かい十二指腸空腸曲へ続く部分で、トライツ靱帯で固定される。開口部はない。
ポイント
  • 総胆管+主膵管が合流 → ファーター膨大部 → 大十二指腸乳頭(下行部の後内側壁)
  • 開口部はオッディ括約筋が取り囲み、流出を調節する
  • 副膵管は少し上方の小十二指腸乳頭に開く
  • 胆汁と膵液が出口を共有するため、乳頭部の胆石嵌頓は膵炎を招きうる
  • 胆道の流れ:左右肝管→総肝管→(胆嚢管合流)→総胆管、と順に言えるようにする
比較表
部位高さの目安特徴
上部第1腰椎球部。潰瘍好発部位
下行部第1〜3腰椎大十二指腸乳頭(総胆管+主膵管)・小十二指腸乳頭
水平部第3腰椎前面を上腸間膜動静脈が横切る
上行部第2腰椎十二指腸空腸曲へ続き、トライツ靱帯で固定
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