学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §4 消化器系 / QJ25A043

理由で解く 柔道整復師

QJ25A043 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問43
問題
トライツ靱帯が位置する椎体レベルはどれか。
選択肢
1 第10 胸椎
2 第12 胸椎
3 第2 腰椎
4 第4 腰椎
解答
正解3(第2 腰椎)
解説

トライツ靱帯(十二指腸提筋)は十二指腸空腸曲にあり、高さは第2腰椎である。

十二指腸は上部・下行部・水平部・上行部と馬蹄形に走り、上行部の終わりで急に前下方へ折れ曲がって空腸に移る。この曲がり角が十二指腸空腸曲で、横隔膜右脚から続く線維筋性の索(トライツ靱帯=十二指腸提筋)によって後腹壁に吊り下げられ、位置が固定されている。この固定があるおかげで、空腸へ内容物が送り出される角度が保たれる。高さは第2腰椎の左側で、上部が第1腰椎、水平部が第3腰椎(上腸間膜動脈と大動脈に挟まれる高さ)と、十二指腸をたどるにつれて椎体が下がり、最後に上行部でL2まで戻ると整理すると混乱しない。臨床では消化管出血を上部・下部に分ける境目としても用いられる。

✓ 3. 正しい
第2 腰椎
十二指腸空腸曲は第2腰椎の左側にあり、ここをトライツ靱帯が後腹壁に固定する。上部消化管と下部消化管を分ける目印にもなる。
✗ 1. 誤り
第10 胸椎
食道が横隔膜を貫く食道裂孔の高さ。迷走神経前幹・後幹が食道とともに通る。
✗ 2. 誤り
第12 胸椎
大動脈裂孔の高さで、腹大動脈・胸管・奇静脈が通る。腹腔動脈の起始もこの付近である。
✗ 4. 誤り
第4 腰椎
腹大動脈が左右の総腸骨動脈に分かれる高さ。臍のやや下に相当する。
ポイント
  • トライツ靱帯(十二指腸提筋)=十二指腸空腸曲を後腹壁に固定する索
  • 高さは第2腰椎の左側
  • 上部消化管出血と下部消化管出血を分ける境界として使われる
  • 十二指腸は上部L1→下行部L1〜L3→水平部L3→上行部L2と走る
  • 椎体レベルは他のランドマークとまとめて表で覚えると定着する
比較表
高さランドマーク
第8胸椎大静脈孔(下大静脈が横隔膜を貫く)
第10胸椎食道裂孔(食道・迷走神経)
第12胸椎大動脈裂孔(腹大動脈・胸管)、腹腔動脈起始
第1腰椎上腸間膜動脈起始、十二指腸上部
第2腰椎十二指腸空腸曲(トライツ靱帯)
第4腰椎腹大動脈の総腸骨動脈への分岐
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