学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §37 生理学 / QJ25A006

理由で解く 柔道整復師

QJ25A006 必修問題

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問6
問題
安静時の呼吸で呼息終了時の肺容量はどれか。
選択肢
1 肺活量
2 予備吸気量
3 1回換気量
4 機能的残気量
解答
正解4(機能的残気量)
解説

安静時に息を吐き終わった時点(安静呼気位)で肺に残っている空気の量が機能的残気量です。答えは4です。

肺気量分画は「安静呼気位」を基準に置いて整理すると迷いません。安静呼気位は、吸気筋も呼気筋も働いていない、肺の縮もうとする力と胸郭の広がろうとする力がつり合った位置です。ここから安静に吸い込む分が1回換気量(成人でおよそ500 mL)、さらに吸い込める分が予備吸気量、逆に努力してさらに吐き出せる分が予備呼気量、それでも吐き出せずに残るのが残気量です。機能的残気量は「予備呼気量+残気量」で、成人でおよそ2.3 Lにあたります。この量が常に肺に残っているおかげで、呼気の間も肺胞は虚脱せずガス交換が続き、動脈血の酸素分圧が呼吸のたびに大きく振れずにすみます。なお残気量は最大に吐いても残る量なのでスパイロメータでは測れず、機能的残気量も同じ理由で直接測定できません。

✓ 4. 正しい
機能的残気量
安静呼気位で肺内に残っている量そのもので、予備呼気量+残気量にあたります。「安静時に吐き終わった時点」という条件にちょうど一致します。
✗ 1. 誤り
肺活量
最大に吸ってから最大に吐き出せる量(予備吸気量+1回換気量+予備呼気量)です。動かせる量を表す指標であって、ある時点で肺内に残っている量ではありません。
✗ 2. 誤り
予備吸気量
安静に吸い終わった位置から、さらに吸い込める量です。起点が吸息終了時であり、呼息終了時を問う本問とは基準が異なります。
✗ 3. 誤り
1回換気量
安静時の1回の呼吸で出入りする量(およそ500 mL)です。出入りする量であって、肺の中に残っている量ではありません。
ポイント
  • 機能的残気量=予備呼気量+残気量。安静呼気位で肺内に残る量(成人で約2.3 L)。
  • 安静呼気位は、肺の縮む力と胸郭の広がる力がつり合った位置。
  • 肺活量=予備吸気量+1回換気量+予備呼気量。全肺気量=肺活量+残気量。
  • 残気量と機能的残気量はスパイロメータでは測定できない。
  • 機能的残気量があるため、呼気中も肺胞が虚脱せず、血液ガスが安定する。
比較表
用語意味基準となる位置目安
1回換気量安静時に1回で出入りする量安静呼気位↔安静吸気位約500 mL
予備吸気量安静吸気位からさらに吸える量安静吸気位→最大吸気位約2〜3 L
予備呼気量安静呼気位からさらに吐ける量安静呼気位→最大呼気位約1 L
残気量最大に吐いても残る量最大呼気位約1.2 L
機能的残気量予備呼気量+残気量安静呼気位約2.3 L
肺活量最大吸気位から吐き出せる量最大吸気位→最大呼気位約3.5〜4 L
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