学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ25A002

理由で解く 柔道整復師

QJ25A002 必修問題

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問2
問題
隆椎はどれか。
選択肢
1 第1頸椎
2 第3頸椎
3 第5頸椎
4 第7頸椎
解答
正解4(第7頸椎)
解説

隆椎は第7頸椎のことです。棘突起が長く先端が分岐しないため、頸を前に曲げると項の下端で最もはっきり突き出して触れます。

頸椎7個のうち、第3〜第6頸椎の棘突起は短く先端が二分(分岐)していて皮下深くにあり、外から数えるのは困難です。これに対して第7頸椎の棘突起は長く、先端が分岐せず結節状で、後方に大きく突出します。この触れやすさから「隆椎(vertebra prominens)」と呼ばれ、体表から椎骨の高さを数えるときの出発点になります。臨床では、隆椎を確認してそこから下に胸椎を数え、圧痛部位の高さを記録したり、肩甲骨や肋骨の位置関係を確認したりします。なお、第1頸椎は椎体と棘突起を欠く環椎、第2頸椎は歯突起をもつ軸椎で、いずれも形が特殊です。

✓ 4. 正しい
第7頸椎
棘突起が長く分岐せず後方へ突出するため、体表から最も明瞭に触知できます。これが隆椎です。
✗ 1. 誤り
第1頸椎
第1頸椎は環椎(アトラス)で、椎体も棘突起ももたない輪状の骨です。後方にあるのは小さな後結節だけで、体表から突出して触れる構造ではありません。
✗ 2. 誤り
第3頸椎
第3頸椎の棘突起は短く先端が二分しており、項靱帯や筋に覆われて深部にあります。触知の基準にはなりません。
✗ 3. 誤り
第5頸椎
第5頸椎も棘突起が短く二分するタイプで、明瞭には触れません。頸椎の中で例外的に長いのは第7頸椎です。
ポイント
  • 隆椎=第7頸椎。棘突起が長く、先端が分岐しない。
  • 第3〜第6頸椎の棘突起は短く二分するため触れにくい。
  • 第1頸椎=環椎(椎体・棘突起なし)、第2頸椎=軸椎(歯突起あり)。
  • 隆椎は体表から椎骨の高さを数えるときの基準点になる。
  • 頸を前屈させると突出が強調され、触知しやすくなる。
比較表
椎骨別名形の特徴体表からの触知
第1頸椎環椎椎体・棘突起がなく輪状。後結節のみ不可(乳様突起の下方に横突起を触れる程度)
第2頸椎軸椎歯突起をもち、環椎の回旋軸となる困難
第3〜第6頸椎棘突起が短く先端が二分困難
第7頸椎隆椎棘突起が長く分岐しない明瞭に触知できる
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