学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ25A003

理由で解く 柔道整復師

QJ25A003 必修問題

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問3
問題
上腕骨と大腿骨とに共通する部位名はどれか。
選択肢
1 内側上顆
2 内側顆
3 内果
4 顆間窩
解答
正解1(内側上顆)
解説

上腕骨と大腿骨に共通する部位名は内側上顆です。どちらも遠位端の内側に張り出す隆起で、関節面ではなく腱や靱帯が付く場所です。

上肢と下肢は発生のうえで似た設計をもつため、遠位端の「上顆」は上腕骨にも大腿骨にもそろっています。上腕骨遠位端は、内側に上腕骨滑車、外側に上腕骨小頭という関節面をもち、滑車のさらに内側に内側上顆が、小頭のさらに外側に外側上顆が突出します。内側上顆は前腕屈筋群の共同起始部で、その後面の尺骨神経溝を尺骨神経が走るため、ここを打つと小指側にしびれが走ります。大腿骨遠位端は内側顆・外側顆という2つの大きな関節面(顆)をもち、その上に内側上顆・外側上顆が突出して側副靱帯が付きます。つまり「顆=関節面をつくるふくらみ」「上顆=顆の上にあり、腱・靱帯が付く隆起」と役割で区別し、上顆は両骨に共通、顆は大腿骨側の呼称、と整理すると混乱しません。

✓ 1. 正しい
内側上顆
上腕骨にも大腿骨にも内側上顆・外側上顆がそろっています。上腕骨内側上顆は前腕屈筋群の起始部、大腿骨内側上顆は内側側副靱帯の付着部で、いずれも触知できる骨性ランドマークです。
✗ 2. 誤り
内側顆
内側顆は大腿骨(および脛骨)にある名称です。上腕骨遠位端の関節面は上腕骨滑車と上腕骨小頭と呼び、「内側顆」という部位名は用いません。共通しません。
✗ 3. 誤り
内果
内果は脛骨遠位端が内側に突出した部分で、足関節の内くるぶしにあたります。上腕骨にも大腿骨にもありません。「顆」と「果」は字も部位も別物なので、書き分けにも注意します。
✗ 4. 誤り
顆間窩
顆間窩は大腿骨後面で内側顆と外側顆の間にあるくぼみで、膝十字靱帯が付きます。上腕骨で位置的に対応するのは後面の肘頭窩、前面の鉤突窩・橈骨窩で、顆間窩とは呼びません。
ポイント
  • 上腕骨と大腿骨に共通するのは内側上顆・外側上顆(=上顆)。
  • 上腕骨遠位端は内側から順に、内側上顆・滑車・小頭・外側上顆と並ぶ。
  • 「顆」は関節面をつくるふくらみ、「上顆」は顆の上にある腱・靱帯の付着隆起。
  • 上腕骨の遠位関節面は滑車と小頭。「内側顆」の名称は使わない。
  • 顆間窩は大腿骨後面(十字靱帯)。上腕骨は肘頭窩・鉤突窩。
  • 内果は脛骨、外果は腓骨。「果」は足関節のくるぶし。
比較表
部位名上腕骨大腿骨備考
内側上顆・外側上顆ありあり共通(本問の答え)
内側顆・外側顆なし(滑車・小頭)あり大腿骨・脛骨の呼称
顆間窩なし(肘頭窩・鉤突窩)あり十字靱帯が付く
内果・外果なしなし脛骨(内果)・腓骨(外果)
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