学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §2 総論 運動器損傷の診察 / QJ24P097

理由で解く 柔道整復師

QJ24P097 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問97
問題
筋起始部の病変で陽性になるのはどれか。
選択肢
1 チェアーテスト
2 ルドルフ徴候
3 トンプソンテスト
4 ナウマン徴候
解答
正解1(チェアーテスト)
解説

筋の起始部の病変をみるのは1のチェアーテスト。

検査名は「どの組織の、起始・停止・関節内のどこを評価するか」とセットで覚えると混乱しない。チェアーテストは肘伸展・前腕回内位で椅子を持ち上げさせ、上腕骨外側上顆に疼痛が出れば陽性で、前腕伸筋群(短橈側手根伸筋など)の起始部の障害=上腕骨外側上顆炎(テニス肘)をみる。他の3つはいずれも停止部や関節内の病変をみる検査である。

✓ 1. 正しい
チェアーテスト
前腕伸筋群の起始である上腕骨外側上顆に収縮・伸張ストレスを加える手技で、外側上顆炎で陽性となる。同じ病態をみるトムセンテストや中指伸展テストも起始部の検査。
✗ 2. 誤り
ルドルフ徴候
ルドロフ徴候のことで、座位のまま患側下肢を挙上できない徴候。腸腰筋の停止部である小転子の裂離骨折を示すもので、起始部ではない。
✗ 3. 誤り
トンプソンテスト
腹臥位で下腿三頭筋の筋腹をつかんでも足関節が底屈しないもので、停止腱であるアキレス腱の断裂をみる検査。
✗ 4. 誤り
ナウマン徴候
膝半月板損傷でみられる徴候であり、筋の起始部の病変を示すものではない。
ポイント
  • チェアーテスト=上腕骨外側上顆炎(テニス肘)。前腕伸筋群の起始部の障害。
  • 内側上顆炎(ゴルフ肘)は前腕屈筋群・円回内筋の起始部の障害。
  • ルドロフ徴候=小転子裂離骨折(腸腰筋の停止部)。座位で股関節屈曲ができない。
  • トンプソンテスト=アキレス腱断裂(停止腱)、ナウマン徴候=半月板損傷(関節内)。
  • 検査名は「対象組織+評価部位+陽性所見」を三点セットで整理する。
比較表
検査対象評価部位
チェアーテスト前腕伸筋群起始部(外側上顆)
ルドロフ徴候腸腰筋停止部(小転子)
トンプソンテスト下腿三頭筋停止腱(アキレス腱)
ナウマン徴候半月板関節内
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