学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ24P089

理由で解く 柔道整復師

QJ24P089 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問89
問題
肩鎖関節損傷のトッシー(Tossy)分類で重要なのはどれか。
選択肢
1 腫脹
2 圧痛
3 反跳症状
4 運動制限
解答
正解3(反跳症状)
解説

トッシー分類の決め手は転位の程度であり、それを示す3の反跳症状が重要。

トッシー分類は肩鎖関節損傷を靱帯損傷の程度と鎖骨遠位端の転位で3型に分ける。I型は肩鎖靱帯の部分損傷で転位なし、II型は肩鎖靱帯断裂+烏口鎖骨靱帯の部分損傷による亜脱臼、III型は両靱帯の完全断裂による完全脱臼である。III型では鎖骨遠位端が上方に突出し、押すと沈み手を離すと再び浮き上がる反跳症状(ピアノキーサイン)が現れる。

✓ 3. 正しい
反跳症状
転位=靱帯断裂の程度を直接反映する所見で、陽性なら烏口鎖骨靱帯まで断裂したIII型を示す。分類の決め手になるのはこれ。
✗ 1. 誤り
腫脹
I〜III型のいずれでもみられ、程度の個人差も大きいため型の判定材料にならない。
✗ 2. 誤り
圧痛
損傷部位を絞る手がかりにはなるが、どの型でも陽性で分類の基準にはならない。
✗ 4. 誤り
運動制限
疼痛による二次的な所見で、どの型でも生じるため分類には使えない。
ポイント
  • I型:肩鎖靱帯の部分損傷、転位なし(捻挫)。
  • II型:肩鎖靱帯断裂+烏口鎖骨靱帯部分損傷、亜脱臼。
  • III型:両靱帯とも完全断裂、完全脱臼、反跳症状(ピアノキーサイン)陽性。
  • 反跳症状=鎖骨遠位端を押すと下がり、離すと戻る。健側と比較して判定する。
  • III型が疑われたら固定のうえ、両肩の比較撮影など医師の画像評価につなぐ。
比較表
肩鎖靱帯烏口鎖骨靱帯反跳症状
I部分損傷健常陰性
II断裂部分損傷陰性〜軽度
III断裂断裂陽性
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