学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ24P070
理由で解く 柔道整復師
前骨間神経は正中神経から分かれた純粋な運動枝で、皮膚知覚を担わない。したがって麻痺しても知覚障害を伴わず、運動麻痺だけが現れる。
前骨間神経は肘のやや遠位で正中神経から分岐し、長母指屈筋・深指屈筋の橈側半(示指・中指)・方形回内筋を支配する。皮膚枝を持たないためしびれや感覚低下は起こらず、母指IP関節と示指DIP関節が屈曲できなくなる。母指と示指で丸(O)を作らせると指先がつぶれて涙のしずく形になる(ティアドロップサイン)。知覚症状がないぶん患者は「動かしにくい」としか訴えないので、指の分離運動を必ず確認する。
| 麻痺 | 運動症状 | 知覚障害 |
|---|---|---|
| 前骨間神経麻痺 | 母指IP・示指DIPの屈曲不能 | なし |
| 手根管症候群 | 母指球筋萎縮(進行例) | あり(母指〜環指橈側) |
| 肘部管症候群 | 鉤爪変形、骨間筋萎縮 | あり(小指・環指尺側) |
| 総腓骨神経麻痺 | 下垂足 | あり(下腿外側〜足背) |
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