学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ24P027

理由で解く 柔道整復師

QJ24P027 一般臨床医学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問27
問題
マクバーニー圧痛点はどれか。
図
選択肢
1 a
2 b
3 c
4 d
解答
正解2
解説

マクバーニー圧痛点は、右の上前腸骨棘と臍を結ぶ線を3等分したときの外側1/3(上前腸骨棘寄り)の点です。図では、この線上で右上前腸骨棘から約5cmの位置に置かれた b が該当します。

虫垂は回盲部から出るため、炎症が漿膜から壁側腹膜に及ぶと痛みは右下腹部の一点に絞り込まれます。この体表の目印を決めるときは、①どの2点を結んだ線か、②その線をどう分けるか、の2段階で覚えると取り違えません。図には基準線が2本描かれています。1本は右上前腸骨棘と臍(×印)を結ぶ斜めの線で、その線上に上前腸骨棘から約5cmの点 b と、臍から約5cmの点 a が置かれています。もう1本は左右の上前腸骨棘を結ぶ水平線で、3等分され、右から1/3の点が c、右から2/3の点が d です。マクバーニー点の定義は「右上前腸骨棘―臍」の線の外側1/3ですから b。一方ランツ点は「左右の上前腸骨棘」を結ぶ線の右1/3で、図では c がこれにあたります。どちらも虫垂炎の圧痛点として教科書に並ぶので、基準線の違いで区別してください。圧痛点は診断の入口にすぎず、反跳痛や筋性防御を伴う急性腹症を疑ったら施術は行わず、速やかに医療機関へつなぐ判断が求められます。

✓ 2. 正しい
b
右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、上前腸骨棘から約5cm=外側1/3の点にあたり、マクバーニー圧痛点の定義に一致します。
✗ 1. 誤り
a
同じ「右上前腸骨棘―臍」の線上ですが、臍から約5cm=臍寄り1/3の点です。基準線は合っていても分割点が反対側なので、マクバーニー点ではありません。
✗ 3. 誤り
c
左右の上前腸骨棘を結ぶ線を3等分した右1/3の点で、これはランツ点です。同じ虫垂炎の圧痛点ですが基準線が異なり、本問の答えにはなりません。最も紛れやすい選択肢です。
✗ 4. 誤り
d
c と同じ左右の上前腸骨棘を結ぶ線上ですが、右から2/3(左1/3)の点です。正中を越えて左寄りとなり、虫垂の位置から外れます。
ポイント
  • マクバーニー点=右上前腸骨棘と臍を結ぶ線の外側1/3(上前腸骨棘寄り、図の b)。
  • 覚え方は「どの2点を結ぶ線か → その線をどう分けるか」の2段階。
  • ランツ点=左右の上前腸骨棘を結ぶ線の右1/3(図の c)。基準線が違うだけで紛れやすい。
  • モンロー点は臍―右上前腸骨棘の中点、キュンメル点は臍の右下方1〜2cm。
  • 圧痛点はあくまで所見のひとつ。反跳痛・筋性防御を伴う急性腹症を疑ったら施術せず医療機関へ紹介する。
比較表
圧痛点基準となる線位置
マクバーニー点右上前腸骨棘 ― 臍外側1/3(上前腸骨棘寄り)b
ランツ点左右の上前腸骨棘を結ぶ線右1/3c
モンロー点右上前腸骨棘 ― 臍中点
キュンメル点臍を基準臍の右下方1〜2cm
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