学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ24P024
理由で解く 柔道整復師
ベル現象は、閉眼しようとしたときに眼球が上外方へ向く動き。眼輪筋を支配する顔面神経が麻痺して瞼が閉じないために、この動きが外から見えるようになる。
閉眼を行う眼輪筋は顔面神経(第Ⅶ脳神経)支配である。末梢性顔面神経麻痺では前額のしわ寄せもできず、閉眼不全(兎眼)となる。閉眼時に眼球が上転すること自体は健常者にも起こる生理的な共同運動だが、瞼が閉じ切らないと白目が露出して観察できるようになる。これがベル現象で、末梢性麻痺を示す所見として重要。角膜が露出・乾燥して角膜炎を起こしやすいため、点眼や就寝時の保護など角膜を守る対応を早期から行う。中枢性(核上性)麻痺では前額部の運動が両側支配のため保たれ、閉眼も可能なのでベル現象は目立たない。
| 脳神経 | 主な支配 | 麻痺時の所見 |
|---|---|---|
| 動眼神経(Ⅲ) | 上眼瞼挙筋・内/上/下直筋・下斜筋・瞳孔括約筋 | 眼瞼下垂、散瞳、外下方偏位 |
| 滑車神経(Ⅳ) | 上斜筋 | 下方視での複視、頭部傾斜 |
| 外転神経(Ⅵ) | 外直筋 | 外転障害、内斜視、水平複視 |
| 顔面神経(Ⅶ) | 眼輪筋など表情筋 | 閉眼不能(兎眼)、ベル現象 |
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