学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ24P023

理由で解く 柔道整復師

QJ24P023 一般臨床医学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問23
問題
水疱疹がみられるのはどれか。
選択肢
1 帯状疱疹
2 感染性心内膜炎
3 クインケ (Quincke) 浮腫
4 ベーチェット(Behçet)病
解答
正解1(帯状疱疹)
解説

水疱を主体とする皮疹の代表は帯状疱疹。水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節に潜伏し、再活性化して神経の支配領域に沿って小水疱が並ぶ。

初感染である水痘の後、ウイルスは脊髄後根神経節や脳神経節に潜んでいる。加齢・疲労・悪性腫瘍・免疫抑制などで細胞性免疫が落ちると再活性化し、知覚神経を伝って皮膚へ達する。そのため皮疹は片側性で、デルマトームに一致した帯状の分布をとり、紅斑→小水疱の集簇→膿疱→痂皮と変化する。多くは皮疹に数日先行する痛みがあり、治癒後も帯状疱疹後神経痛を残すことがある。顔面(三叉神経第1枝)では角膜、耳(ラムゼイ・ハント症候群)では顔面神経麻痺や難聴を伴うため、早期に医師の診察につなぐ。

✓ 1. 正しい
帯状疱疹
紅斑の上に小水疱が集まって帯状に並ぶのが典型像。水疱を主体とする皮疹の代表であり、これが本問の答え。
✗ 2. 誤り
感染性心内膜炎
皮膚所見は点状出血、指趾の有痛性結節(オスラー結節)、手掌・足底の無痛性紅斑(ジェーンウェイ病変)、爪下の線状出血など。細菌塞栓と血管炎による所見で、水疱はつくらない。
✗ 3. 誤り
クインケ (Quincke) 浮腫
口唇・眼瞼などに突然生じる境界不明瞭な限局性の深部浮腫(血管性浮腫)。皮膚が厚く腫れるだけで水疱は生じない。喉頭に及ぶと気道閉塞を起こすため、呼吸困難や嗄声があれば緊急に医療機関へつなぐ。
✗ 4. 誤り
ベーチェット(Behçet)病
主症状は再発性の口腔内アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、結節性紅斑などの皮膚症状、ぶどう膜炎。潰瘍と紅斑が中心で、水疱を主体とする疾患ではない。
ポイント
  • 帯状疱疹=VZVの再活性化。片側性・デルマトームに一致した帯状の小水疱
  • 皮疹に先行する痛み、治癒後の帯状疱疹後神経痛が問題になる
  • 感染性心内膜炎の皮膚所見=点状出血・オスラー結節・ジェーンウェイ病変・爪下線状出血
  • クインケ浮腫=血管性浮腫。限局性の深部浮腫で、喉頭浮腫に注意
  • ベーチェット病の四主症状=口腔内アフタ・外陰部潰瘍・皮膚症状・眼症状
比較表
疾患代表的な皮膚・粘膜所見水疱
帯状疱疹片側性・帯状の紅斑と集簇性小水疱あり
感染性心内膜炎点状出血、オスラー結節、ジェーンウェイ病変なし
クインケ浮腫限局性の深部浮腫(口唇・眼瞼・喉頭)なし
ベーチェット病口腔内アフタ、外陰部潰瘍、結節性紅斑なし
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