学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ24P015

理由で解く 柔道整復師

QJ24P015 リハビリテーション医学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問15
問題
障害高齢者の日常生活自立度「ランク A」の状態はどれか。
選択肢
1 何らかの障害などを有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
2 1日中ベット上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいても介助を要する。
3 屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベット上の生活が主体である。
4 屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。
解答
正解4(屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。)
解説

障害高齢者の日常生活自立度(いわゆる寝たきり度)のランクAは「準寝たきり」。屋内の生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない状態です。

この判定基準はJ・A・B・Cの4ランクで、判断の分かれ目は実質2つしかありません。まずひとりで外出できるかでJとAが分かれ、次に屋内での生活が概ね自立か、何らかの介助を要するかでAとB以下が分かれ、最後に1日中ベッド上ならCです。J(生活自立)は何らかの障害はあっても独力で外出できる状態、A(準寝たきり)は屋内は概ね自立だが外出には介助が必要な状態、B(寝たきり)は屋内でも介助を要し日中もベッド上が主体だが座位は保てる状態、C(寝たきり)は1日中ベッド上で排泄・食事・着替えのいずれにも介助を要する状態です。各ランクはさらに1・2に細分され、日中ベッドから離れて過ごしているかどうかはA1とA2を分ける細分の基準にあたります(A1は介助により外出し日中はほとんどベッドから離れて過ごす、A2は外出の頻度が少なく日中も寝たり起きたりの生活)。A2は日中ベッドから離れていなくても屋内の生活が概ね自立していればAのままである点に注意してください。介護保険の主治医意見書や要介護認定の資料に用いられ、認知面を見る「認知症高齢者の日常生活自立度」(ランクI〜M)とは別物である点も押さえておきましょう。

✗ 1. 誤り
何らかの障害などを有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
独力で外出できるのでランクJ(生活自立)です。交通機関を使って遠出できればJ1、隣近所までならJ2と細分されます。
✗ 2. 誤り
1日中ベット上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいても介助を要する。
最も重いランクC(寝たきり)です。自力で寝返りできればC1、寝返りもできなければC2で、褥瘡予防のための体位変換が重要になります。
✗ 3. 誤り
屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベット上の生活が主体である。
屋内でも介助が必要なのでランクB(寝たきり)です。座位は保てるのが特徴で、車いすへ自力移乗できればB1、介助を要すればB2です。
✓ 4. 正しい
屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。
屋内は自立、外出には介助という組み合わせがランクA(準寝たきり)の定義そのものです。この段階では、外出機会を増やす支援が閉じこもりや廃用症候群の予防に直結します。
ポイント
  • ランクの覚え方はJ=独力で外出できる/A=屋内は概ね自立だが外出に介助/B=屋内も介助を要し日中もベッド主体だが座位可/C=1日中ベッド上
  • JとAの境目は「独力で外出できるか」、AとBの境目は「屋内の生活に介助が要るか」。
  • 「日中ベッドから離れているか」はA1とA2を分ける細分の基準。これをAとBの境目と取り違えると、A2をBと誤判定する。
  • Aは準寝たきり、B・Cが寝たきり。Jは生活自立。
  • 介護保険の要介護認定・主治医意見書で使われる。認知症高齢者の日常生活自立度(I〜M)とは別の尺度。
  • ランクAの人への関わりの要点は、外出支援と活動量の確保による廃用症候群・閉じこもりの予防。
比較表
ランク区分状態(判定の分かれ目)細分
J生活自立障害はあるが日常生活はほぼ自立、独力で外出できるJ1 交通機関等を利用して外出/J2 隣近所へ外出
A準寝たきり屋内は概ね自立、介助なしには外出しないA1 介助により外出し日中はベッドを離れる/A2 外出頻度が少なく日中も寝たり起きたり
B寝たきり屋内でも何らかの介助を要し日中もベッド上主体、座位は保てるB1 車いすへ自力移乗/B2 介助により移乗
C寝たきり1日中ベッド上、排泄・食事・着替えに介助C1 自力で寝返り可/C2 寝返り不可
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