学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §6 進行性病変 / QJ24A103
理由で解く 柔道整復師
瘢痕の主な構成成分は膠原線維(コラーゲン線維)である。肉芽組織が成熟する過程で細胞成分と血管が減り、線維芽細胞が産生した膠原線維が密に残ることで瘢痕ができる。
創傷治癒は段階を追って進む。まず出血・血液凝固が起こり、続いて好中球、次いでマクロファージが集まって細菌や壊死組織を貪食・処理する(炎症期)。その後、毛細血管の新生と線維芽細胞の増生により、赤くやわらかい肉芽組織が創面を埋める(増殖期)。最後の成熟期には、役目を終えた炎症細胞が姿を消し、新生毛細血管は退縮し、線維芽細胞も減少して、あとには線維芽細胞が産生した膠原線維が緻密に配列して残る。これが瘢痕であり、血管も細胞も乏しい線維性組織であるため白色を呈し、硬く、伸展性に欠ける。関節周囲でこれが起これば拘縮の原因になるので、治癒過程に応じた早期からの適切な運動療法が意味を持つ。
| 肉芽組織 | 瘢痕組織 | |
|---|---|---|
| 時期 | 増殖期 | 成熟期(最終段階) |
| 毛細血管 | 豊富 | 乏しい(退縮) |
| 細胞成分 | 線維芽細胞・炎症細胞が多い | 少ない |
| 膠原線維 | 少ない〜増加中 | 豊富・緻密 |
| 肉眼所見 | 赤色・やわらかい | 白色・硬い |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。