学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §5 循環障害 / QJ34A122
理由で解く 柔道整復師
漏出性出血は血管壁に目に見える裂け目がないまま赤血球がしみ出る出血で、起こるのは壁の薄い毛細血管や細静脈です。
出血は成り立ちによって2つに分けられます。破綻性出血は血管壁が裂けたり破れたりして血液が流出するもので、外傷、動脈瘤・静脈瘤の破裂、潰瘍や腫瘍による血管の破壊が原因です。一方漏出性出血は、血管の形は保たれたまま、内皮細胞の間隙が開いたり壁が脆くなったりして赤血球が壁を通り抜けるもので、うっ血、低酸素、炎症、ビタミンC欠乏(壊血病)、血小板減少、敗血症などが背景になります。壁が1層の内皮と基底膜しかない毛細血管や細静脈は構造的にこれが起こりやすく、逆に大動脈・腎動脈・下大静脈のような太い血管は3層の厚い壁を持つため、出血するとすれば破綻性です。「漏れ出るのは細い血管、破れるのは太い血管でも起こる」と押さえてください。
| 項目 | 破綻性出血 | 漏出性出血 |
|---|---|---|
| 血管壁 | 裂ける・破れる | 形は保たれ、透過性亢進や脆弱化が起こる |
| 起こる血管 | 太い血管を含めどこでも | 毛細血管・細静脈などの微小血管 |
| 主な原因 | 外傷、動脈瘤・静脈瘤破裂、潰瘍、腫瘍浸潤 | うっ血、低酸素、炎症、血小板減少、ビタミンC欠乏 |
| 代表例 | 大動脈瘤破裂、食道静脈瘤破裂 | 点状出血、紫斑、うっ血に伴う粘膜出血 |
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