学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §5 循環障害 / QJ24A101
理由で解く 柔道整復師
誤っている組合せは選択肢3である。熱傷による浮腫は毛細血管圧の上昇ではなく、熱による血管内皮傷害に伴う血管透過性の亢進で起こる。
浮腫は間質に組織液が過剰にたまった状態で、成因は大きく4つに整理できる。(1)毛細血管静水圧の上昇(心不全、静脈血栓、局所の圧迫)、(2)血漿膠質浸透圧の低下(ネフローゼ症候群、肝硬変、低栄養)、(3)血管透過性の亢進(炎症、熱傷、アレルギー)、(4)リンパ管の閉塞(フィラリア症、悪性腫瘍の浸潤、腋窩リンパ節郭清後)である。組合せ問題ではこの4分類のどれに当たるかを1組ずつ当てはめれば確実に処理できる。なお熱傷では、血漿成分が血管外へ大量に漏出する結果、循環血漿量はむしろ減少して熱傷ショックに至るため、毛細血管圧が上がるという説明とは方向が逆になる点も押さえておきたい。
| 機序 | 何が起きているか | 代表疾患 |
|---|---|---|
| 毛細血管静水圧の上昇 | 押し出す力が強すぎる | 心不全、静脈血栓症、妊娠子宮の圧迫 |
| 血漿膠質浸透圧の低下 | 引き戻す力が弱い(低アルブミン血症) | ネフローゼ症候群、肝硬変、低栄養 |
| 血管透過性の亢進 | 血管の壁が漏れる | 炎症・蜂窩織炎、熱傷、アレルギー |
| リンパ管の閉塞 | 排水路がふさがる | フィラリア症、腋窩リンパ節郭清後、腫瘍浸潤 |
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