学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §3 脈管系(循環器系) / QJ24A038
理由で解く 柔道整復師
左右の冠状動脈は大動脈弁のすぐ上、上行大動脈起始部の膨らみ(大動脈洞)から出る。よって 3 が正しい。
大動脈弁は3枚の半月弁からなり、その直上で上行大動脈の壁が3か所ふくらんで大動脈洞(バルサルバ洞)を作る。左冠状動脈は左大動脈洞から、右冠状動脈は右大動脈洞から起こり、残る後方の洞は冠状動脈を出さないので無冠洞(無冠状動脈洞)と呼ばれ、これに対応する弁尖が無冠尖である。洞(sinus)は大動脈壁のふくらみ、尖(cusp)は弁そのものの葉であり、両者を混同しないよう名称を対で押さえておきたい。心臓は全身に血液を送る側でありながら、自分自身への血流を大動脈の一番根元から真っ先に確保しているわけである。しかも心室収縮期には心筋自身が冠状動脈を圧迫するため冠血流はむしろ減り、拡張期に大動脈弁が閉じて洞の中に血液が滞ることで冠状動脈へ流れ込みやすくなる。「冠血流は拡張期に流れる」という生理の重要事項も、この起始部の位置関係から理解できる。
| 大動脈洞 | 対応する弁尖 | 起始する動脈 |
|---|---|---|
| 左大動脈洞 | 左冠尖 | 左冠状動脈 |
| 右大動脈洞 | 右冠尖 | 右冠状動脈 |
| 無冠洞(後方) | 無冠尖 | なし |
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