学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ24A019
理由で解く 柔道整復師
小児は骨癒合が旺盛なため、偽関節はきわめて生じにくい合併症です。正答は1。
小児の骨は成人と比べて骨膜が厚く強靱で、血行が豊富です。骨折しても骨膜がヒンジのように連続性を保ち、そこから旺盛に仮骨が形成されるため、癒合期間は成人よりずっと短く、ときに過剰仮骨がみられます。また骨折部周囲の血流増加が骨端線を刺激して、健側より患肢が長くなる過成長が起こることがあり、下肢では脚長差として問題になります。残った角状変形も、成長に伴うリモデリング(自家矯正)によって整えられていきます。ただし自家矯正には条件があり、年齢が低いほど、骨端線に近い部位ほど、関節運動と同じ方向の変形ほどよく矯正される一方で、回旋(捻転)変形と関節内骨折の転位は自家矯正が期待できません。したがって小児だからと安心せず、回旋変形を残さないよう整復と固定を行い、骨端線損傷が疑われる場合は成長障害の可能性を踏まえて医師の診察につなぐことが大切です。偽関節は血行障害や骨欠損、固定不良など特別な条件が重ならない限り、小児ではまず生じません。
| 項目 | 小児の骨折 | 成人の骨折 |
|---|---|---|
| 骨癒合 | 速い、仮骨が旺盛 | 遅い |
| 偽関節 | きわめてまれ | 生じうる |
| 自家矯正 | 期待できる(回旋・関節内は除く) | ほとんど期待できない |
| 過成長 | みられる | みられない |
| 特有の病態 | 骨端線損傷、若木・竹節状骨折 | 粉砕骨折、遷延治癒 |
| 関節拘縮 | 残りにくい | 残りやすい |
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