学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §39 病理学概論 / QJ24A009
理由で解く 柔道整復師
慢性炎症で浸潤する細胞の主体はリンパ球・形質細胞・マクロファージです。好中球が主体なのは急性炎症なので、2が誤り=正答です。
急性炎症と慢性炎症は、時間の長さだけでなく「主役の細胞」と「起きている現象」が違います。急性炎症では、ヒスタミンやブラジキニンなどのケミカルメディエーターにより細動脈が拡張して発赤・熱感が生じ、細静脈の血管透過性が亢進して血漿成分が漏れ出し腫脹が起こります。そこへ最初に駆けつけるのが好中球で、これが数時間から数日単位の反応です。慢性炎症は数週間以上続く反応で、単核球(リンパ球・形質細胞・マクロファージ)の浸潤に加え、線維芽細胞の増殖と血管新生、すなわち組織の増殖性変化が前面に出ます。結核などでは類上皮細胞と多核巨細胞が集まる肉芽腫を形成します。発熱はIL-1・TNF-α・IL-6といった炎症性サイトカインが視床下部の体温調節中枢に働き、プロスタグランジンE₂を介してセットポイントを上げることで起こります。
| 項目 | 急性炎症 | 慢性炎症 |
|---|---|---|
| 経過 | 数時間〜数日 | 数週間以上 |
| 主な浸潤細胞 | 好中球 | リンパ球・形質細胞・マクロファージ |
| 中心となる現象 | 血管拡張・透過性亢進・滲出 | 組織破壊と修復、線維化・血管新生 |
| 代表的所見 | 発赤・熱感・腫脹・疼痛 | 肉芽組織、肉芽腫、瘢痕 |
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