学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0937

理由で解く 生理学

Q0937 生体の防御機構

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題44
問題
リンパ球の働きでないのはどれか。
選択肢
1 抗体の産生
2 異物の貪食
3 抗原の記憶
4 ウイルス感染細胞の破壊
解答
正解2(異物の貪食)
解説
✗ 1.
抗体の産生
✗ 正しい。B細胞が形質細胞に分化して抗体を産生するのはリンパ球の重要な機能である。
✓ 2. 誤り
異物の貪食
異物の貪食は好中球やマクロファージなどの食細胞の機能であり、リンパ球の働きではない。リンパ球(B細胞・T細胞・NK細胞)は獲得免疫や自然免疫の細胞傷害に関与するが、貪食による異物処理は行わない。好中球は血液中で最も多い白血球で自然免疫の第一線として細菌を貪食し、マクロファージは単球由来の大型食細胞として組織内で異物を処理する。
✗ 3.
抗原の記憶
✗ 正しい。メモリーB細胞やメモリーT細胞が抗原情報を記憶し、再感染時に迅速な二次免疫応答を可能にするのはリンパ球の機能である。
✗ 4.
ウイルス感染細胞の破壊
✗ 正しい。キラーT細胞(細胞傷害性T細胞)やNK細胞がウイルス感染細胞を直接破壊するのはリンパ球の機能である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「リンパ球は"頭脳派"(記憶・指令・特異的攻撃)」「好中球・マクロファージは"体力派"(貪食・殺菌)」と役割を分けて覚える。
  • 関連知識: 問題917(白血球の働き)と対比すると理解が深まる。白血球全体では貪食も含まれるが、リンパ球に限定すると貪食は含まれない。
  • よくある間違い: NK細胞が標的細胞を「攻撃する」のを「貪食する」と混同しやすい。NK細胞はパーフォリンで細胞膜に孔を開け、グランザイムでアポトーシスを誘導するのであり、貪食ではない。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題44|リンパ球の働きでないのはどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題44|リンパ球の働きでないのはどれか。
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