
この図の解説
5種類の免疫グロブリン(IgM・IgG・IgA・IgE・IgD)を1枚に整理した比較表です。各列に形状の模式図、H鎖、抗原結合部位の数、分子量、血清中の総Igに対する割合、胎盤移行性、補体活性化、Fc領域の結合、下段に特徴の文章がまとめられています。形状の行で、IgMが五量体、IgAが二量体、他は単量体(Y字型)である点にまず注目してください。胎盤移行性が『+』なのはIgGだけ、補体活性化が最も強い(+++)のはIgMという行の違いが読み取りどころです。
学習の要点
- 覚え方: 割合はIgGが最多(80%)→IgA→IgM→IgD→IgEの順で少なくなる。IgEは0.002%と極めて微量。
- 形の違い: 五量体はIgM(抗原結合部位10で凝集能が高い)、二量体はIgA(外分泌液・母乳中に分泌)、残りは単量体。
- 胎盤を通れるのはIgGだけ(+)。母から胎児へ移行し新生児を守る。一次免疫応答の主役はIgM、二次はIgG。
- 臨床応用: IgEは肥満細胞・好塩基球に結合してI型アレルギーを引き起こす抗体。IgAは気道・消化管など粘膜面の防御。
- よくある間違い: 補体活性化が最も強いのはIgM。IgDはB細胞表面に存在し、詳しい働きは不明とされる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
胎盤を通過できる免疫グロブリンはどれか。その意義は。
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答え: IgGのみ。母から胎児へ移行し新生児を守る。
五量体で補体活性化が最も強い免疫グロブリンは。
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答え: IgM。抗原結合部位10で凝集能も高く、一次免疫応答の主役。
一次免疫応答と二次免疫応答の主役となる抗体はそれぞれ何か。
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答え: 一次免疫応答=IgM、二次免疫応答=IgG。
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。