学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0939

理由で解く 生理学

Q0939 生体の防御機構

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題44
問題
細菌を貪食するのはどれか。
選択肢
1 好中球
2 赤血球
3 血小板
4 肥満細胞
解答
正解1(好中球)
解説
✓ 1. 正しい
好中球
好中球は白血球の中で最も多く(50〜70%)、血管外に遊走して細菌などの異物を非特異的に貪食・殺菌する自然免疫の第一線の防御細胞である。好中球は活性酸素種やリソソーム酵素を用いて細菌を殺菌する。好中球に加えマクロファージ(単球由来)も強い貪食作用を持つ。
✗ 2. 誤り
赤血球
赤血球はヘモグロビンにより酸素・二酸化炭素を運搬する細胞であり、核を持たず貪食作用は持たない。
✗ 3. 誤り
血小板
血小板は巨核球の細胞質断片であり、止血(血栓形成)や血液凝固に関与するが貪食作用は持たない。
✗ 4. 誤り
肥満細胞
肥満細胞(マスト細胞)はIgEを介したI型アレルギー反応でヒスタミンを放出する細胞であり、貪食は主な機能ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「好中球=細菌のコウ(好)敵手」と覚える。好中球は感染初期に最も早く炎症部位に集まり、細菌を貪食する「先発隊」である。
  • 関連知識: 赤血球・血小板・肥満細胞はいずれも貪食能を持たない。細菌感染時には白血球数(特に好中球)が増加し、左方移動(幼若な桿状核好中球の増加)がみられる。膿は好中球の死骸が集まったものである。
  • よくある間違い: 肥満細胞が「免疫に関与する細胞」であるため貪食もすると誤認しやすいが、肥満細胞の主な機能はヒスタミン遊離によるアレルギー反応である。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
比較表
食細胞 特徴 貪食作用
好中球 白血球中最多、短命 強い(自然免疫の主役)
マクロファージ 単球由来、組織常在 強い(抗原提示も行う)
樹状細胞 抗原提示に特化 あり(抗原取り込み目的)
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題44|細菌を貪食するのはどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題44|細菌を貪食するのはどれか。
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