
この図の解説
図では上から神経節細胞層(3次ニューロン)、双極細胞層(2次ニューロン)、視細胞層(1次ニューロン)、そして最深層の色素上皮層が並ぶ。まず注目すべきは左端の矢印だ。入射光は硝子体側(上)から入り、透明な神経層を貫いて最も深い視細胞層に達する。視細胞が脈絡膜側にある「逆さ」の並びである。視覚情報はここから逆向きに、視細胞→双極細胞→神経節細胞へと伝わり、神経節細胞の軸索が集まって視神経乳頭から視神経として出ていく。視細胞には2種あり、図の通り杆体は明暗を、錐体は色を感知する。最外層の色素上皮層は暗褐色で「スクリーンの役割」を果たし、光の乱反射を防ぐとともに視細胞の機能を維持する。
学習の要点
- 網膜は内側から神経層(視細胞層・双極細胞層・神経節細胞層の3層)と、最外層の色素上皮層からなる。光を受容する視細胞は最深層=脈絡膜側にある。
- 覚え方のコツ:ニューロンは深→浅で1→2→3次(視細胞→双極細胞→神経節細胞)。光は逆に浅→深へ層を貫いて視細胞に届く。
- 関連知識:神経節細胞の軸索が集まる出口が視神経乳頭(視神経円板)で、視細胞がなく光を感じない=盲点。その外側約4mmに黄斑・中心窩がある。
- よくある間違い:錐体=色、杆体=明暗を取り違えやすい。「錐(すい)→彩(さい)=色」と結びつけると混乱しにくい。
- 臨床応用:色素上皮層が視細胞を支えるため、この層の障害は視細胞の変性につながる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
網膜の視細胞のうち、色を感知するのは( )である。空欄に入る語を答えよ。
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答え: 錐体
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。