学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0936

理由で解く 生理学

Q0936 生体の防御機構

出典:あマ指 第15回(2007) 問題49
問題
免疫反応について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 B細胞は液性免疫に関与する。
2 B細胞は形質細胞に分化する。
3 キラーT細胞はウイルス感染細胞を破壊する。
4 ヘルパーT細胞は異物を貪食する。
解答
正解4(ヘルパーT細胞は異物を貪食する。)
解説
✗ 1.
B細胞は液性免疫に関与する。
✗ 正しい。B細胞は形質細胞に分化して抗体を産生し、液性免疫の主役として機能する。
✗ 2.
B細胞は形質細胞に分化する。
✗ 正しい。B細胞は抗原刺激とヘルパーT細胞の補助を受けて活性化され、抗体産生に特化した形質細胞に分化する。
✗ 3.
キラーT細胞はウイルス感染細胞を破壊する。
✗ 正しい。キラーT細胞(細胞傷害性T細胞/CD8+T細胞)はMHCクラスI分子上に提示されたウイルス抗原を認識し、パーフォリンやグランザイムを放出してウイルス感染細胞を直接破壊する。
✓ 4. 誤り
ヘルパーT細胞は異物を貪食する。
ヘルパーT細胞(CD4+T細胞)は異物を貪食しない。ヘルパーT細胞はサイトカイン(インターロイキンなど)を分泌して他の免疫細胞(B細胞、キラーT細胞、マクロファージなど)を活性化する「免疫の司令塔」的役割を果たす。異物の貪食を行うのはマクロファージや好中球などの食細胞である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ヘルパー(Helper)=助ける」であり、他の細胞を「手助け」するのが仕事。自分で「食べる(貪食する)」のはマクロファージ(Macro=大きい + phage=食べる)の仕事と区別する。
  • 関連知識: HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はヘルパーT細胞(CD4+T細胞)に感染して破壊する。ヘルパーT細胞が減少するとB細胞やキラーT細胞の活性化が障害され、免疫不全状態(AIDS)に陥る。
  • よくある間違い: マクロファージが「抗原提示」でヘルパーT細胞に抗原情報を伝えるため、「ヘルパーT細胞も貪食する」と混同しやすい。抗原提示を受けるのと貪食するのは全く別の機能である。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
比較表
T細胞の種類 別名 主な機能
ヘルパーT細胞 CD4+T細胞 サイトカイン産生、他の免疫細胞の活性化
キラーT細胞 CD8+T細胞/細胞傷害性T細胞 感染細胞・腫瘍細胞の直接破壊
制御性T細胞 Treg 免疫応答の抑制、自己免疫の防止
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題49|免疫反応について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題49|免疫反応について誤っている記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手