学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0928

理由で解く 生理学

Q0928 生体の防御機構

出典:あマ指 第7回(1999) 問題57
問題
組織中で大食細胞になるのはどれか。
選択肢
1 好中球
2 好酸球
3 好塩基球
4 単球
解答
正解4(単球)
解説
✗ 1. 誤り
好中球
好中球は強い貪食能を持つが、短命な細胞(数時間〜数日)で組織中でマクロファージには分化しない。
✗ 2. 誤り
好酸球
好酸球は寄生虫感染防御やアレルギー反応に関与するが、マクロファージには分化しない。
✗ 3. 誤り
好塩基球
好塩基球はヒスタミンやヘパリンを含みI型アレルギー反応に関与するが、マクロファージには分化しない。
✓ 4. 正しい
単球
単球は血液中を循環した後、組織に移行するとマクロファージ(大食細胞)に分化する。マクロファージは強力な貪食能を持ち、細菌・ウイルス・老廃物・死細胞などを貪食・処理する。さらに抗原提示細胞(APC)として、貪食した抗原をMHCクラスII分子上に提示し、ヘルパーT細胞を活性化して獲得免疫の誘導にも重要な役割を果たす。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「単球(タン)がマクロ(大きく)ファージ(食べる)に変身」と覚える。単球は白血球中で最も大きい細胞であり、組織に出るとさらに大きなマクロファージになる。
  • 関連知識: マクロファージは臓器により異なる名称を持つ(肝臓=クッパー細胞、脳=ミクログリア、肺=肺胞マクロファージなど)。樹状細胞も単球系列から分化する抗原提示細胞である。
  • よくある間違い: 好中球も貪食作用を持つため「好中球→マクロファージ」と誤認しやすい。好中球は貪食後に死滅して膿になるが、マクロファージには分化しない。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
比較表
白血球 割合 主な機能
好中球 50〜70% 食作用(細菌感染の防御)
好酸球 1〜5% 寄生虫防御、アレルギー
好塩基球 0〜1% ヒスタミン放出
単球 3〜8% 食作用(マクロファージへ分化)
リンパ球 20〜40% 免疫応答(T細胞・B細胞)
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題57|組織中で大食細胞になるのはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題57|組織中で大食細胞になるのはどれか。
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