学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0927

理由で解く 生理学

Q0927 生体の防御機構

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題49
問題
ヒスタミンを遊離する細胞はどれか。
選択肢
1 単球
2 肥満細胞
3 好中球
4 リンパ球
解答
正解2(肥満細胞)
解説
✗ 1. 誤り
単球
単球はマクロファージに分化して貪食作用と抗原提示を行うが、ヒスタミン遊離の主要な細胞ではない。
✓ 2. 正しい
肥満細胞
肥満細胞(マスト細胞)は組織中に広く分布し、細胞内の顆粒にヒスタミンを多量に貯蔵している。アレルゲンがIgE抗体を介して肥満細胞表面のFcε受容体に結合・架橋すると脱顆粒が起こり、ヒスタミンが遊離される。ヒスタミンは血管拡張、血管透過性亢進、気管支平滑筋収縮、かゆみなどのI型アレルギー(即時型)症状を引き起こす。
✗ 3. 誤り
好中球
好中球は細菌の貪食・殺菌を行う自然免疫の主力であるが、ヒスタミン遊離の主要な細胞ではない。
✗ 4. 誤り
リンパ球
リンパ球は獲得免疫(液性免疫・細胞性免疫)に関与するが、ヒスタミン遊離の主要な細胞ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「肥満細胞は"ヒ"スタミンで"肥"える」と語呂合わせで記憶する。肥満細胞の「肥満」は顆粒が充満して膨らんだ形態に由来する。
  • 関連知識: 血液中の好塩基球も同様にヒスタミンを含み、I型アレルギーに関与する。臨床的にはアナフィラキシーショック(全身性のI型アレルギー)の治療にアドレナリンが使用される。抗ヒスタミン薬は花粉症やじんま疹の治療に用いられる。
  • よくある間違い: 好塩基球と肥満細胞を混同しやすい。好塩基球は血液中、肥満細胞は組織中に存在する点が異なるが、どちらもヒスタミンを含む。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
比較表
ヒスタミン関連細胞 存在部位 共通機能
肥満細胞(マスト細胞) 組織中(皮膚・粘膜) IgE介在性のヒスタミン遊離
好塩基球 血液中 IgE介在性のヒスタミン遊離
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題49|ヒスタミンを遊離する細胞はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題49|ヒスタミンを遊離する細胞はどれか。
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