学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0929

理由で解く 生理学

Q0929 生体の防御機構

出典:あマ指 第8回(2000) 問題40
問題
血漿蛋白のうち抗体として働くのはどれか。
選択肢
1 アルブミン
2 フィブリノーゲン
3 アルファグロブリン
4 ガンマグロブリン
解答
正解4(ガンマグロブリン)
解説
✗ 1. 誤り
アルブミン
アルブミンは血漿蛋白の約60%を占め、膠質浸透圧の維持や物質(ビリルビン、脂肪酸、薬物など)の運搬に関与するが、抗体としては機能しない。
✗ 2. 誤り
フィブリノーゲン
フィブリノーゲンは血液凝固因子(第I因子)であり、トロンビンの作用でフィブリンに変換されて血栓を形成する。抗体ではない。
✗ 3. 誤り
アルファグロブリン
アルファグロブリン(α-グロブリン)は脂質やホルモンの運搬に関与する輸送蛋白質であり、抗体ではない。
✓ 4. 正しい
ガンマグロブリン
ガンマグロブリン(γ-グロブリン)は免疫グロブリン(抗体)として働く血漿蛋白質である。B細胞から分化した形質細胞によって産生され、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5クラスが存在する。抗原と特異的に結合して中和・オプソニン化・補体活性化などにより病原体を排除し、液性免疫の主要なエフェクターである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ガンマ(γ)→免疫(Immunity)グロブリン」と覚える。血漿蛋白の電気泳動で最も陰極側に移動するのがγ-グロブリンである。
  • 関連知識: 肝臓はアルブミン、フィブリノーゲン、α-グロブリン、β-グロブリンを合成するが、γ-グロブリンのみ形質細胞が産生する。この違いは問題919にも関連する。
  • よくある間違い: 「γ-グロブリンも肝臓で合成される」と誤認しやすい。γ-グロブリンだけは肝臓産生ではなく形質細胞産生である。
  • 教科書では「d.免疫系に働く液性因子」の範囲に該当する。
比較表
血漿蛋白分画 産生場所 主な機能
アルブミン(約60%) 肝臓 膠質浸透圧維持、物質運搬
α-グロブリン 肝臓 脂質・ホルモン運搬
β-グロブリン 肝臓 トランスフェリン等の運搬
γ-グロブリン(約20%) 形質細胞 抗体(免疫グロブリン)
フィブリノーゲン 肝臓 血液凝固(第I因子)
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題40|血漿蛋白のうち抗体として働くのはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題40|血漿蛋白のうち抗体として働くのはどれか。
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