学習トップ理由で解く 生理学第2章 ▸ B. 止血 / Q0116

理由で解く 生理学

Q0116 循環

出典:あマ指 第8回(2000) 問題41
問題
胃液の作用について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 フィブリノーゲンを活性化する。
2 蛋白質を分解する。
3 ペプシンの作用を促進する。
4 ムチンは胃粘膜を保護する。
解答
正解1(フィブリノーゲンを活性化する。)
解説
✓ 1. 誤り
フィブリノーゲンを活性化する。
胃液にはフィブリノーゲンを活性化する作用はない。フィブリノーゲンは血漿タンパクであり、トロンビンは、Ca²⁺の存在下で血漿タンパクであるフィブリノゲンに作用してフィブリンに変える。ように、活性化するのはトロンビンである。胃液の主な機能はタンパク質消化と殺菌であり、血液凝固とは無関係である。
✗ 2.
蛋白質を分解する。
✗ 正しい。胃液中のペプシンがタンパク質を分解する。
✗ 3.
ペプシンの作用を促進する。
✗ 正しい。胃液中の塩酸(HCl)が胃内のpHを低下させ、ペプシノーゲンをペプシンに活性化してその作用を促進する。
✗ 4.
ムチンは胃粘膜を保護する。
✗ 正しい。胃粘膜のムチン(粘液)は胃壁を塩酸やペプシンから保護するバリア機能を持つ。
ポイント
  • フィブリノーゲンは血液凝固系の因子であり、胃液の作用とは無関係である。活性化するのはトロンビン。
  • 覚え方のコツ: 「フィブリノーゲン=凝固の仲間(止血の話)」「胃液=消化の仲間」と系統を分けて覚える。
  • 関連知識: フィブリノーゲンは肝臓で合成され、血液凝固の第3相でトロンビンによりフィブリンに変換される。胃液の詳細は消化器の章で学ぶ。
  • よくある間違い: フィブリノーゲンの「活性化」をペプシンによるタンパク質分解と混同するケース。フィブリノーゲンはタンパク質だが、胃液による分解とは全く別の概念。
比較表
フィブリノーゲンに関する事項 内容
合成場所 肝臓
活性化因子 トロンビン(Ca²⁺存在下)
活性化産物 フィブリン(線維素)
役割 血液凝固(二次止血)の第3相
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題41|胃液の作用について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題41|胃液の作用について誤っている記述はどれか。
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