学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ D. 痛覚 / Q0886

理由で解く 生理学

Q0886 感覚

出典:あマ指 第10回(2002) 問題57
問題
内因性発痛物質はどれか。
選択肢
1 モルヒネ
2 β エンドルフィン
3 エンケファリン
4 ブラジキニン
解答
正解4(ブラジキニン)
解説
✗ 1. 誤り
モルヒネ
モルヒネはケシ由来の外因性鎮痛薬(オピオイド)であり、オピオイド受容体に結合して鎮痛作用を発揮する。発痛物質ではなく鎮痛物質であり、しかも外因性(体外由来)である。
✗ 2. 誤り
β エンドルフィン
βエンドルフィンは下垂体から分泌される内因性オピオイドであり、強力な鎮痛作用を持つ。発痛物質ではなく鎮痛物質である。ストレスや激しい運動時に分泌が増加する。
✗ 3. 誤り
エンケファリン
エンケファリンは中枢神経系のシナプスに存在する内因性オピオイドペプチドであり、下行性痛覚抑制系で鎮痛作用を持つ。発痛物質ではない。
✓ 4. 正しい
ブラジキニン
ブラジキニンは血漿中のキニノーゲンからカリクレインの作用で生成される内因性発痛物質であり、組織損傷や炎症時に産生されて侵害受容器(自由神経終末)を直接刺激し痛みを引き起こす。最も強力な発痛物質とされる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ブラジキニン=ブラック(痛い・悪い)キニン」→痛みを起こす物質。モルヒネ・エンドルフィン・エンケファリンは3つとも「鎮痛トリオ」と覚える。
  • 関連知識: 内因性鎮痛物質(エンドルフィン・エンケファリン)と内因性発痛物質(ブラジキニン・ヒスタミンなど)を明確に区別することが重要。鍼灸ではエンドルフィンの分泌促進が鎮痛機序の一つとされる。
  • よくある間違い: βエンドルフィンとブラジキニンを混同しやすい。「エンド=endorphin(内因性モルヒネ)=鎮痛」「ブラジ=bradykinin=発痛」と英語名で区別する。
  • 教科書では「b.内因性発痛物質」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題57|内因性発痛物質はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題57|内因性発痛物質はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手