
この図の解説
この図は、DNAが2本のヌクレオチド鎖が向き合ってできる二重らせん構造であることを示している。上段の塩基(G・T・C・G・A・C・T…)と下段の塩基(C・A・G・C・T・G・A…)を縦に見比べると、必ずAとT、GとCが対になっている。これが相補性である。右上の枠は、A(アデニン)とT(チミン)、G(グアニン)とC(シトシン)という決まった組み合わせだけが結合することを、両矢印と色分けで示している。下段の化学構造式では、糖(デオキシリボース)とリン酸が交互につながって鎖の背骨をつくり、内側で向き合う塩基どうしが点線(水素結合)で結ばれている。左端に5'、右端に3'とあり、2本の鎖が逆向きに走ることも読み取れる。一方の鎖の塩基配列が決まれば、相補性の原則によって他方も自動的に定まるので、DNAは正確に複製できる。
学習の要点
- DNAは2本のヌクレオチド鎖が水素結合で塩基対をつくる二重らせんで、A-T・G-Cという決まった組み合わせ(相補性)だけで結合する。
- 覚え方のコツ: 対になるのは「A-T」「G-C」の2ペアだけ。頭文字で「AT・GC」とセットで覚え、AとGのような同種プリンどうしは対にならないと押さえる。
- 関連知識: 塩基はDNAではA・G・C・Tの4種だが、RNAではチミン(T)の代わりにウラシル(U)が使われる。デオキシリボースを持つのがDNA、リボースを持つのがRNAで、糖の違いが両者を分ける。
- よくある間違い: A-GやG-Tのように同じ種類・合わないサイズどうしで対にしてしまう。相手はA→T、G→Cと固定で、逆にC→G、T→Aも同じ規則で決まる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
DNAの一方の鎖の塩基配列が「A-G-C-T」のとき、相補性の原則に従って対をなすもう一方の鎖の配列は「( )」となる。
答えを見る
答え: T-C-G-A
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。