この図の解説 拡大図(左下)に注目する。表皮の最深部にある波打った基底層に、赤く染まった細胞が並んでいるのがメルケル細胞である。その下から真皮を通って伸びてきた神経線維(Aβ)が細胞の底面に接続しており、両者が組になってメルケル盤(メルケル小体)をつくる。教科書では、皮膚の感覚神経の一部が「特殊に分化した上皮細胞(メルケル細胞)の底面に接して円盤状に広がりメルケル小体を形成する」と説明される。メルケル細胞は表皮基底層に存在する上皮由来の細胞で、触圧覚、とくに圧の強さを感受する強度受容器として働く。右上の全体図では、表皮・真皮・皮下組織の3層と、皮下組織の深部にあるパチニ小体との位置の違いも確認したい。基底層にはメラニンをつくるメラノサイトも同居しており、両者がともに表皮基底層にあることが試験でよく問われる。
学習の要点 メルケル細胞は表皮基底層に存在し、神経線維(Aβ)とともにメルケル盤(メルケル小体)を構成して触圧覚を感受する。 覚え方のコツ: 「メルケル」も「メラノ」も語頭が「メ」で、どちらも表皮基底層の住人。セットで暗記する。 関連知識: 自由神経終末は痛覚・温度覚を、メルケル小体・マイスネル小体・パチニ小体などの終末小体は触覚・圧覚を担う。受容する感覚で二分できる。 よくある間違い: メルケル細胞を自由神経終末や神経細胞そのものと取り違える。細胞本体は上皮由来で、神経線維はそこに「接続する」だけ。 臨床応用: 指腹など触覚の鋭い部位に多く、圧の識別に関与する。触診で微細な硬さの違いを感じ取る感覚の基盤となる。 比較表 確認問題(その場で確認・記録には残りません) メルケル細胞は神経線維(Aβ)とともに( )を構成し、表皮基底層で触圧覚を感受する。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る 答え: メルケル盤(メルケル小体)
← 図を閉じて問題に戻る ※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。