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理由で解く 生理学

Q0006 生理学の基礎

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題34
問題
染色体について正しい記述はどれか。
選択肢
1 細胞質内に散在する。
2 蛋白合成の場となる。
3 細胞分裂の際に形成される。
4 細胞の活動のエネルギー源となる。
解答
正解3(細胞分裂の際に形成される。)
解説
✗ 1. 誤り
細胞質内に散在する。
染色体は細胞質ではなく核内に存在する。細胞質内に散在するのはリボソーム、ミトコンドリア、リソソームなどの細胞小器官である。
✗ 2. 誤り
蛋白合成の場となる。
タンパク質合成の場は粗面小胞体上のリボソームであり、染色体ではない。染色体(DNA)はタンパク質合成の「情報源」として転写に関わるが、合成の「場」ではない。
✓ 3. 正しい
細胞分裂の際に形成される。
DNAはタンパク質と複合した染色質の形で核内に存在しているが、細胞分裂の際に凝集して染色体を形成する。通常の間期ではDNAはクロマチン(染色質)として核内に分散しているが、分裂期になると高度に凝縮して光学顕微鏡で観察可能な染色体となる。ヒトの体細胞には46本の染色体があり、22対の常染色体と1対の性染色体から構成される。
✗ 4. 誤り
細胞の活動のエネルギー源となる。
細胞のエネルギー源(ATP)を産生するのはミトコンドリアであり、染色体の機能ではない。
ポイント
  • 染色体はDNAが細胞分裂の際に凝集して形成される構造体であり、ヒトでは46本(22対の常染色体+1対の性染色体)ある。
  • 覚え方のコツ: 「間期=クロマチン(ほぐれている)」「分裂期=染色体(凝縮している)」と状態の違いを対比して覚える。
  • 関連知識: 生殖細胞の減数分裂では染色体数が半減し、精子・卵子は23本の染色体を持つ。ダウン症候群は21番染色体が3本ある染色体異常である。
  • よくある間違い: 「染色体は常に存在する」と思いがちだが、凝縮した染色体の形態は分裂期にのみ観察される。間期ではクロマチン(染色質)として存在する。
比較表
DNAの存在形態 時期 特徴
クロマチン(染色質) 間期(非分裂期) 核内に分散、転写活性あり
染色体 分裂期 凝縮して棒状、顕微鏡で観察可能
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題34|染色体について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題34|染色体について正しい記述はどれか。
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