学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ A. 骨格筋の神経支配 / Q0822

理由で解く 生理学

Q0822 運動

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題32
問題
α運動ニューロンについて正しいのはどれか。
選択肢
1 細胞体は大脳皮質運動野に位置する
2 錘内筋線維を支配する
3 運動単位を構成する
4 筋紡錘の感度を調節する
解答
正解3(運動単位を構成する)
解説
✗ 1. 誤り
細胞体は大脳皮質運動野に位置する
α運動ニューロンの細胞体は脊髄前角または脳幹に位置する。大脳皮質運動野には上位運動ニューロン(錐体路ニューロン)の細胞体があり、これは脊髄前角のα運動ニューロンに指令を送る上位中枢のニューロンである。α運動ニューロンは骨格筋を直接支配する最終的な遠心性ニューロン(下位運動ニューロン)であり、「最終共通路」とも呼ばれる。
✗ 2. 誤り
錘内筋線維を支配する
錘内筋線維を支配するのはγ運動ニューロンである。α運動ニューロンが支配するのは錘外筋線維(普通の太くて長い骨格筋線維)である。γ運動ニューロンはα運動ニューロンに比べて細胞体が小さく線維も細い。
✓ 3. 正しい
運動単位を構成する
1個のα運動ニューロンとこれによって支配される筋線維群をまとめて運動単位(motor unit)という。1個のα運動ニューロンが興奮すると、その支配下にあるすべての筋線維が同時に収縮する。運動単位は筋の収縮における最小の機能単位である。1個のα運動ニューロンが支配する筋線維の数(神経支配比)は筋によって異なり、細かい運動をする筋(眼筋など)では小さく、大まかな運動をする筋(大腿四頭筋など)では大きい。
✗ 4. 誤り
筋紡錘の感度を調節する
筋紡錘の感度(筋長に対する感受性)を調節するのはγ運動ニューロンである。γ運動ニューロンが興奮すると錘内筋線維の両端が収縮し、中央部が伸展されてIa群求心性線維の活動が増加する。これにより筋紡錘の感度が調節される。
ポイント
  • α運動ニューロンとγ運動ニューロンの違いを明確に区別することが重要。
  • 覚え方のコツ:「α=錘外筋(実際に力を出す筋)を支配」「γ=錘内筋(筋紡錘の感度調節)を支配」。
  • 運動単位の概念:1個のα運動ニューロン+その支配下の筋線維群=運動単位。各筋線維は1個の運動ニューロンのみに支配される。
  • α-γ連関:随意運動時にはα運動ニューロンとγ運動ニューロンが上位中枢から同時に興奮を受け、協調的に活動する。
比較表
項目 α運動ニューロン γ運動ニューロン
細胞体の位置 脊髄前角・脳幹 脊髄前角・脳幹
細胞体の大きさ 大きい 小さい
軸索の太さ 太い 細い
支配する筋線維 錘外筋線維 錘内筋線維
主な機能 骨格筋の収縮(張力発生) 筋紡錘の感度調節
運動単位の構成 構成する 構成しない
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題32|α運動ニューロンについて正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題32|α運動ニューロンについて正しいのはどれか。
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