学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0702

理由で解く 生理学

Q0702 神経

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題31
問題
成人のレム睡眠について正しいのはどれか。
選択肢
1 眼球が急速に動く
2 脳波に棘波が出現する
3 睡眠全体の約60%を占める
4 全身の骨格筋の緊張が亢進する
解答
正解1(眼球が急速に動く)
解説
✓ 1. 正しい
眼球が急速に動く
レム睡眠のREMとはRapid Eye Movement(急速眼球運動)の略であり、その名のとおり睡眠中に眼球が急速に動くことが最大の特徴である。レム睡眠中は覚醒時を思わせる脳波(低振幅速波)が現れ、心拍数や呼吸も乱れ、夢を見ていることが多い。顔面や指の筋に断続的な小さな収縮がみられることもある。レム睡眠は逆説睡眠ともいわれる。
✗ 2. 誤り
脳波に棘波が出現する
棘波(スパイク)はてんかんなどの病的状態で出現する異常波形であり、正常な睡眠脳波としては出現しない。正常睡眠の脳波としては、ノンレム睡眠でθ波(4〜7Hz)やδ波(0.5〜3Hz)などの徐波が出現し、レム睡眠では覚醒時に近い低振幅速波が出現する。
✗ 3. 誤り
睡眠全体の約60%を占める
成人ではレム睡眠は睡眠全体の約20%を占める。残りの約80%がノンレム睡眠である。レム睡眠はおよそ90分ごとに出現し、一晩に4〜5回起こる。なお、新生児や乳児ではレム睡眠の占める割合が大きい。
✗ 4. 誤り
全身の骨格筋の緊張が亢進する
レム睡眠中は全身の骨格筋の緊張が消失する(筋弛緩状態)。これはレム睡眠の重要な特徴の一つであり、脳が活発に活動しているにもかかわらず身体は動けない状態にある。このことからレム睡眠は「逆説睡眠」とも呼ばれる。
ポイント
  • レム睡眠の3大特徴:①急速眼球運動(REM)、②覚醒時に近い脳波、③全身の筋緊張消失。
  • 覚え方のコツ:「レム=脳は起きているが体は寝ている(逆説的)」「ノンレム=脳も体も深く寝ている」。
  • レム睡眠と夢:レム睡眠中に起こされると夢を見ていたと報告することが多い。
  • 脳波の分類:α波(8〜13Hz)=安静閉眼時、β波(14Hz以上)=精神活動時、θ波(4〜7Hz)=浅い睡眠、δ波(0.5〜3Hz)=深い睡眠。
比較表
特徴 レム睡眠 ノンレム睡眠
眼球運動 急速眼球運動あり なし
脳波 低振幅速波(覚醒時に近い) 高振幅徐波(θ波、δ波)
筋緊張 消失(筋弛緩) 低下するが残存
見ていることが多い 少ない
割合(成人) 約20% 約80%
出現間隔 約90分ごと レム睡眠の間
別名 逆説睡眠 徐波睡眠(深い段階)
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題31|成人のレム睡眠について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題31|成人のレム睡眠について正しいのはどれか。
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