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理由で解く 生理学

Q0569 生殖・成長と老化

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題30
問題
性周期において卵胞期に起こるのはどれか。
選択肢
1 受精卵の着床
2 子宮内膜の肥厚
3 基礎体温の上昇
4 プロゲステロン分泌の増加
解答
正解2(子宮内膜の肥厚)
解説
✗ 1. 誤り
受精卵の着床
受精卵の着床は黄体期(分泌期)に起こる。排卵後、黄体から分泌されるプロジェステロンの作用により子宮内膜の腺分泌が活発となり、受精卵が着床しやすい状態となる。卵胞期はまだ受精に向けた準備段階であり、着床は起こらない。
✓ 2. 正しい
子宮内膜の肥厚
卵胞期(月経周期の1〜14日目頃)では、下垂体前葉のFSH分泌が増加して卵巣で卵胞が成熟し始め、卵胞からエストロジェン(卵胞ホルモン)の分泌が増加する。エストロジェンの作用により子宮内膜が増殖・肥厚する(増殖期)。この子宮内膜の肥厚は卵胞期に起こる重要な変化であり、やがて排卵後の着床に備える。
✗ 3. 誤り
基礎体温の上昇
基礎体温の上昇は排卵後の黄体期に起こる。排卵を境に黄体から分泌されるプロジェステロンには体温上昇作用があり、基礎体温が約0.5℃上昇する(高温期)。卵胞期は低温期に相当する。低温期から高温期に移行する時期に排卵がある。
✗ 4. 誤り
プロゲステロン分泌の増加
プロジェステロン(黄体ホルモン)の分泌増加は排卵後の黄体期に起こる。排卵後に卵胞が黄体に変化し、LHの作用によってプロジェステロンの分泌が増加する。卵胞期に分泌が増加するのはエストロジェン(卵胞ホルモン)である。
ポイント
  • 卵胞期の3つのキーワード:FSH増加、エストロジェン増加、子宮内膜の増殖(肥厚)。
  • 黄体期の3つのキーワード:LH作用、プロジェステロン増加、基礎体温上昇(高温期)。
  • 覚え方のコツ:「卵胞期=エストロジェン=内膜を増やす=低温期」「黄体期=プロジェステロン=内膜を分泌状態にする=高温期」と対比する。
  • 月経周期(子宮内膜周期)と卵巣周期の対応:月経期+増殖期=卵胞期、分泌期=黄体期。
比較表
卵巣周期 月経周期 主なホルモン 主な変化
卵胞期(1〜14日目) 月経期→増殖期 FSH↑、エストロジェン↑ 子宮内膜の増殖・肥厚
排卵(14日目頃) LHサージ 成熟卵胞の破裂
黄体期(14〜28日目) 分泌期 プロジェステロン↑ 基礎体温上昇、腺分泌亢進
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題30|性周期において卵胞期に起こるのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題30|性周期において卵胞期に起こるのはどれか。
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