
この図の解説
この図は、排卵された卵子が受精し着床するまでの旅を、卵巣から卵管・子宮へと時間軸で追ったものである。まず注目すべきは受精の場所で、卵管采から取り込まれた卵子は卵管の外側寄りにある「卵管膨大部」で精子と出会い受精する。受精卵は卵管内を子宮へ向かって運ばれる間に卵割(2細胞期→3日目→…)を繰り返す。図中の時間表示(30時間・3日・4日・5日・6日)と胚の呼び名の対応が最重要で、受精後約4日で16〜32細胞の桑実胚となって子宮に到達し、5日目には内部に腔ができた胚盤胞となる。6日目には胚を包んでいた透明帯が消失(ハッチング)し、胚盤胞が子宮内膜に入り込む=着床が起こる。卵割中は細胞数が増えても全体の大きさが変わらない点も、図の胚が同じ大きさで描かれていることから読み取ってほしい。
学習の要点
- 受精は卵管膨大部で起こり、着床は子宮内膜で起こる。「受精=卵管、着床=子宮」の場所の対比が最頻出。
- 覚え方のコツ: 「4日で桑実胚・子宮到達 → 5日で胚盤胞 → 6日で透明帯消失・着床」と日数と胚の名前をセットで暗記する。
- 関連知識: 卵子・受精卵の卵管内輸送は主に卵管筋層(平滑筋)の運動によって行われ、精子の遊泳力ではない。
- よくある間違い: 卵割が進むと胚が大きくなると誤解しやすいが、透明帯に包まれたまま細胞数だけ増え全体の大きさはほとんど変わらない。
- 臨床応用: 受精卵が子宮に達する前に卵管壁などに着床すると子宮外妊娠となり、進行すると卵管破裂・大出血を招く。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
受精卵は卵管内を輸送される間に卵割を繰り返し、受精後約4日で16〜32細胞の( )胚となって子宮に到達する。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 桑実
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。