学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0460

理由で解く 生理学

Q0460 内分泌

出典:あマ指 第4回(1996) 問題43
問題
ホルモンとその働きとの組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 インスリン ― 血糖調節
2 コルチゾール ― 力ルシウム調節
3 パゾプレッシン ― 尿量調節
4 サイロキシン ― 代謝亢進
解答
正解2(コルチゾール ― 力ルシウム調節)
解説
✗ 1.
インスリン ― 血糖調節
✗ 正しい。インスリンは膵臓β細胞から分泌され、血糖値を低下させる唯一のホルモンとして血糖調節に中心的な役割を果たす。
✓ 2. 誤り
コルチゾール ― 力ルシウム調節
コルチゾールは副腎皮質束状層から分泌される糖質コルチコイドであり、糖新生促進(血糖上昇)、抗炎症・免疫抑制、抗ストレス作用が主な機能である。カルシウム調節に関与するのはパラソルモン(PTH、副甲状腺、血中Ca上昇)、カルシトニン(甲状腺C細胞、血中Ca低下)、活性型ビタミンD3(腸管Ca吸収促進)であり、コルチゾールではない。
✗ 3.
パゾプレッシン ― 尿量調節
✗ 正しい。バソプレシン(ADH)は腎臓の集合管で水の再吸収を促進し、尿量を調節(減少)させるホルモンである。
✗ 4.
サイロキシン ― 代謝亢進
✗ 正しい。サイロキシン(T4)は甲状腺ホルモンであり、全身の基礎代謝を亢進させる主要なホルモンである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 各ホルモンと主要な調節対象を1対1で整理する。「インスリン=血糖」「ADH=尿量(水)」「サイロキシン=代謝」「コルチゾール=血糖・炎症」「PTH/カルシトニン=カルシウム」。
  • 関連知識: コルチゾール過剰(クッシング症候群)では骨粗鬆症が生じるが、これはカルシウム調節というよりも骨代謝への副次的影響である。コルチゾールの一次的作用はあくまで糖新生促進と抗炎症である。
  • よくある間違い: コルチゾールの長期過剰投与で骨粗鬆症が起こるため「カルシウム調節」と誤答しやすいが、骨粗鬆症はコルチゾールの副作用であり、カルシウム調節の本態ではない。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 主な調節対象 分泌部位
インスリン 血糖(低下) 膵島β細胞
コルチゾール 血糖(上昇)、炎症(抑制) 副腎皮質束状層
バソプレシン(ADH) 尿量(水再吸収) 下垂体後葉
サイロキシン 基礎代謝(亢進) 甲状腺
パラソルモン(PTH) 血中Ca(上昇) 副甲状腺
カルシトニン 血中Ca(低下) 甲状腺C細胞
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題43|ホルモンとその働きとの組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題43|ホルモンとその働きとの組合せで誤っているのはどれか。
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