学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0461

理由で解く 生理学

Q0461 内分泌

出典:あマ指 第4回(1996) 問題51
問題
血圧調節に関与するのはどれか。
選択肢
1 エストロゲン
2 成長ホルモン
3 ノルアドレナリン
4 プロラクチン
解答
正解3(ノルアドレナリン)
解説
✗ 1. 誤り
エストロゲン
エストロゲンは卵巣から分泌される女性ホルモンであり、主に子宮内膜増殖や二次性徴の発現に関与する。血圧調節の主要因子ではない。
✗ 2. 誤り
成長ホルモン
成長ホルモン(GH)は下垂体前葉から分泌され、骨や軟骨の成長促進、タンパク質合成促進に関与する。血圧調節には直接関与しない。
✓ 3. 正しい
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは副腎髄質から分泌されるカテコールアミンであり、同時に交感神経節後線維の主要な神経伝達物質でもある。血管平滑筋のα1受容体に作用して血管を収縮させ、末梢血管抵抗を増大させることで血圧を上昇させる。アドレナリンとともに「闘争か逃走か(fight or flight)」反応の中心的役割を担い、心拍数増加や心収縮力増大にも寄与する。
✗ 4. 誤り
プロラクチン
プロラクチン(PRL)は下垂体前葉から分泌され、乳腺の発達と乳汁産生を促進する。血圧調節には関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ノルアド→ノル(昇る)→血圧が昇る」と連想する。カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン)はすべて副腎髄質に由来するが、血管収縮作用が最も強いのはノルアドレナリンである。
  • 関連知識: 血圧調節にはレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)やバソプレッシン(ADH)も関与する。臨床ではα遮断薬やβ遮断薬が降圧薬として使用される。
  • よくある間違い: アドレナリンとノルアドレナリンの違い。アドレナリンはβ2受容体にも作用し血管拡張を起こすが、ノルアドレナリンはα1優位で血管収縮が主体である。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 分泌部位 血圧への主な作用
ノルアドレナリン 副腎髄質/交感神経末端 α1受容体→血管収縮→血圧↑
アドレナリン 副腎髄質 β1→心拍↑、α1→血管収縮
アンジオテンシンII RAA系 血管収縮、アルドステロン分泌→血圧↑
バソプレッシン(ADH) 下垂体後葉 水再吸収↑、血管収縮→血圧↑
ANP(心房性Na利尿ペプチド) 心房 Na排泄↑、血管拡張→血圧↓
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題51|血圧調節に関与するのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題51|血圧調節に関与するのはどれか。
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