
この図の解説
図の右側で子宮内膜に食い込んだ胚盤胞から、上向きの水色の矢印が「hCG」へ伸びている。着床すると、胚を包む栄養膜由来の絨毛からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌される。この水色の矢印を左にたどると卵巣の黄体(中央の黄色い構造)に届く。これが「黄体の維持」で、本来なら退縮して白体になるはずの黄体が、hCGの作用で妊娠黄体として維持される点が図の主題である。維持された妊娠黄体からは、下向きのピンク矢印が示すようにプロゲステロンが分泌され続ける。さらに右下のピンク矢印「妊娠の維持」が子宮側へ戻り、プロゲステロンが着床した子宮内膜を保って妊娠を継続させる流れを表す。着床がなければ黄体は月経黄体となり白体へ退縮する。
学習の要点
- 着床すると絨毛(栄養膜)からhCGが分泌され、黄体を妊娠黄体として維持する。妊娠黄体はプロゲステロンを分泌し続けて妊娠を維持する。
- 覚え方のコツ:hCG=「胎児側からの黄体キープ信号」。h(ヒト)C(絨毛性)G(ゴナドトロピン)と分解し、絨毛が出す性腺刺激ホルモンと押さえる。
- 関連知識:受精しなかった黄体は月経黄体となり、退縮して結合組織性の白体になる。黄体ホルモン(プロゲステロン)は黄体そのものから分泌される。
- よくある間違い:hCGを分泌するのは黄体や卵巣ではなく、胚側の絨毛(栄養膜)。黄体はhCGを「受けて」プロゲステロンを出す側。
- 臨床応用:妊娠検査薬は尿中のhCGを検出して妊娠を判定する。着床後に分泌が始まるため、着床が判定の前提となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
着床すると絨毛より分泌される( )の作用により、黄体は妊娠黄体として維持される。空欄に入る語を答えよ。
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答え: hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。