学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ A. 骨格筋の神経支配 / Q0812

理由で解く 生理学

Q0812 運動

出典:あマ指 第3回(1995) 問題55
問題
γ運動ニューロンの特徴として正しい記述はどれか。
選択肢
1 大脳皮質運動野に存在する。
2 自律神経である。
3 筋紡錘の感度を調節する。
4 錘外筋を支配している。
解答
正解3(筋紡錘の感度を調節する。)
解説
✗ 1. 誤り
大脳皮質運動野に存在する。
γ運動ニューロンの細胞体は脊髄前角に存在する。大脳皮質運動野に存在するのは上位運動ニューロン(錐体路ニューロン)である。
✗ 2. 誤り
自律神経である。
γ運動ニューロンは体性運動神経に分類される。自律神経(交感神経・副交感神経)とは異なり、骨格筋(錘内筋)を支配する運動神経である。
✓ 3. 正しい
筋紡錘の感度を調節する。
γ運動ニューロンは脊髄前角に存在し、錘内筋線維の両端にある収縮部を支配する。γ運動ニューロンが興奮して錘内筋が収縮すると、中央部の感覚領域(Ia線維の終末が巻きつく部位)が引き伸ばされ、筋紡錘の伸展感度が高まる。随意運動時にはα運動ニューロンとγ運動ニューロンが同時に活動し(α-γ連関)、筋が短縮しても筋紡錘の感度が維持される。
✗ 4. 誤り
錘外筋を支配している。
錘外筋を支配するのはα運動ニューロンである。γ運動ニューロンが支配するのは錘内筋線維である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「γは感度調節係」と覚える。γ運動ニューロンの存在場所は「脊髄前角」でαと同じ場所であることも押さえる。
  • 関連知識: α-γ連関が破綻すると、随意運動中に筋紡錘の感度が低下し、運動の微調整が困難になる。除脳固縮ではγ運動ニューロンの過活動(γ固縮)がみられる。
  • よくある間違い: γ運動ニューロンを自律神経と誤認するケース。γ運動ニューロンは体性運動神経であり、錘内筋(横紋筋)を支配する点で自律神経(平滑筋・心筋・腺を支配)とは根本的に異なる。
  • 教科書では「d.γ運動ニューロン」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題55|γ運動ニューロンの特徴として正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題55|γ運動ニューロンの特徴として正しい記述はどれか。
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