学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0733

理由で解く 生理学

Q0733 神経

出典:あマ指 第22回(2014) 問題47
問題
自律神経の二重支配を受けないのはどれか。
選択肢
1 瞳 孔
2 心 臓
3 副腎髄質
4
解答
正解3(副腎髄質)
解説
✗ 1. 誤り
瞳 孔
瞳孔は交感神経(瞳孔散大筋の収縮→散瞳)と副交感神経(瞳孔括約筋の収縮→縮瞳)の二重支配を受ける。
✗ 2. 誤り
心 臓
心臓は交感神経(心拍数増加・収縮力増大)と副交感神経(迷走神経による心拍数減少)の二重支配を受ける。
✓ 3. 正しい
副腎髄質
副腎髄質は交感神経節前線維による直接支配のみを受けており、副交感神経の支配は受けない。副腎髄質は発生学的に交感神経節と同じ神経堤由来の組織であり、交感神経節後ニューロンに相当する。節前線維からアセチルコリンが放出されると、副腎髄質のクロム親和性細胞がアドレナリン・ノルアドレナリンを血中に分泌する。
✗ 4. 誤り
胃は交感神経(運動抑制・括約筋収縮)と副交感神経(迷走神経による運動促進・胃酸分泌促進)の二重支配を受ける。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 二重支配を受けないもの=「汗(汗腺)・血(血管)・副(副腎髄質)」と覚える。汗腺・血管・副腎髄質は交感神経のみの支配(瞳孔散大筋・瞳孔括約筋もそれぞれ単独支配)。
  • 関連知識: 副腎髄質からはアドレナリン(約80%)とノルアドレナリン(約20%)が分泌され、ホルモンとして全身に作用する。これは交感神経-副腎髄質系と呼ばれ、ストレス応答に重要な役割を果たす。
  • よくある間違い: 「瞳孔」を二重支配を受けないと誤解すること。瞳孔全体としては散大筋(交感)と括約筋(副交感)の二重支配を受ける。各筋は単独支配であるが、瞳孔という器官としては二重支配である。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経 二重支配
瞳孔 散大 縮小 あり
心臓 促進 抑制 あり
運動抑制 運動促進 あり
副腎髄質 分泌促進 なし
汗腺 促進 なし
血管 収縮 (支配少ない) なし
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題47|自律神経の二重支配を受けないのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題47|自律神経の二重支配を受けないのはどれか。
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