学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0723

理由で解く 生理学

Q0723 神経

出典:鍼灸 第20回(2012) 問題41
問題
自律神経の二重支配を受けないのはどれか。
選択肢
1 唾液腺
2 心臓
3 立毛筋
4 膀胱
解答
正解3(立毛筋)
解説
✗ 1. 誤り
唾液腺
唾液腺は交感神経(粘稠性の唾液分泌)と副交感神経(漿液性の大量唾液分泌)の二重支配を受ける。
✗ 2. 誤り
心臓
心臓は交感神経(心拍数増加・収縮力増強)と副交感神経(心拍数減少)の二重支配を受ける。拮抗的に作用する典型例である。
✓ 3. 正しい
立毛筋
立毛筋は交感神経のみに支配される単独支配の器官であり、副交感神経の支配を受けない。交感神経が興奮するとα1受容体を介して立毛筋が収縮し、鳥肌(立毛反射)が生じる。同様に交感神経のみの単独支配を受ける器官には汗腺、副腎髄質、大部分の血管がある。
✗ 4. 誤り
膀胱
膀胱は交感神経(排尿筋弛緩・内括約筋収縮→蓄尿)と副交感神経(排尿筋収縮→排尿促進)の二重支配を受ける。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 二重支配を受けない器官を「た(立毛筋)・あ(汗腺)・ふ(副腎髄質)・け(血管)」で「たあふけ」と覚える。これらは交感神経のみの単独支配である。
  • 関連知識: 問712(自律神経による拮抗支配を受けていないもの)も同じテーマの出題である。二重支配と拮抗支配はセットで理解する。
  • よくある間違い: 汗腺を「二重支配」と混同しやすいが、汗腺は交感神経のみの単独支配である(しかもコリン作動性という例外)。
  • 教科書では「d.自律神経調節の特徴」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経 支配様式
心臓 心拍数増加 心拍数減少 二重支配(拮抗)
膀胱 排尿筋弛緩 排尿筋収縮 二重支配(拮抗)
立毛筋 収縮(鳥肌) -- 単独支配
汗腺 発汗促進 -- 単独支配
副腎髄質 アドレナリン分泌 -- 単独支配
血管 収縮 (支配少ない) ほぼ単独支配
解説画像
鍼灸 第20回(2012) 問題41|自律神経の二重支配を受けないのはどれか。 解説図
鍼灸 第20回(2012) 問題41|自律神経の二重支配を受けないのはどれか。
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