学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ M. 末梢神経系 / Q0708

理由で解く 生理学

Q0708 神経

出典:あマ指 第18回(2010) 問題40
問題
脳神経と機能の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 滑車神経 毛様体筋収縮
2 三伹神経 涙液分泌
3 舌咽神経 唾液分泌
4 迷走神経 膀胱収縮
解答
正解3(舌咽神経 唾液分泌)
解説
✗ 1. 誤り
滑車神経 毛様体筋収縮
毛様体筋の収縮は動眼神経(第III脳神経)の副交感神経線維が支配する。滑車神経(第IV脳神経)は外眼筋の上斜筋を支配し、眼球の内旋・下転に関与する。
✗ 2. 誤り
三伹神経 涙液分泌
涙液分泌は顔面神経(第VII脳神経)の副交感神経線維(翼口蓋神経節経由)が支配する。三叉神経(第V脳神経)は顔面の感覚と咀嚼筋の運動を担う。
✓ 3. 正しい
舌咽神経 唾液分泌
舌咽神経(第IX脳神経)の副交感神経線維は延髄の下唾液核から起始し、耳神経節を経て耳下腺に分布し唾液分泌を促進する。舌咽神経は耳下腺の唾液分泌のほか、舌後方1/3の味覚や咽頭の感覚にも関与する。なお顎下腺と舌下腺の唾液分泌は顔面神経(上唾液核経由)が支配する。
✗ 4. 誤り
迷走神経 膀胱収縮
膀胱収縮(排尿筋の収縮)は骨盤神経(S2-S4の仙髄副交感神経)が支配する。迷走神経の支配範囲は頸部から横行結腸左半までであり、骨盤内臓器(膀胱)には及ばない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「舌咽(ぜついん)=耳下腺(じかせん)」→ どちらも「じ」の音を含む。「顔面(がんめん)=顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)・涙腺」→ 顔面神経は「顔にあるもの全般」を支配すると覚える。
  • 関連知識: 迷走神経(第X脳神経)は最も広い分布域を持つ脳神経で、心臓・肺・消化管(横行結腸左半まで)を支配する。膀胱や直腸は仙髄由来の骨盤神経が支配する。
  • よくある間違い: 迷走神経は「すべての内臓を支配する」と誤解しやすいが、骨盤内臓器(膀胱・直腸・子宮など)は迷走神経ではなく骨盤神経が支配する。
  • 教科書では「b.末梢神経系の機能」の範囲に該当する。
比較表
脳神経 番号 副交感神経の支配先
動眼神経 III 瞳孔括約筋・毛様体筋
顔面神経 VII 涙腺・顎下腺・舌下腺
舌咽神経 IX 耳下腺
迷走神経 X 心臓・肺・消化管(横行結腸左半まで)
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題40|脳神経と機能の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題40|脳神経と機能の組合せで正しいのはどれか。
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