学習トップ / 理由で解く 生理学 / 第7章 ▸ C. 尿生成 / Q0426
理由で解く 生理学
尿は「糸球体でろ過し、尿細管で必要なものを再吸収し、不要なものを分泌する」という三つの過程でつくられる。この三つのうちろ過だけを受け、尿細管でほとんど手を加えられないのがクレアチニンなので2が正解となる。各肢について「糸球体でろ過されたあと、尿細管で再吸収されるか・分泌されるか」を確かめ、そのどちらも受けないものを選べばよい。
尿量は、糸球体でろ過される量(糸球体濾過量)と尿細管での再吸収でおおむね決まり、尿に出てくる成分はこれに尿細管からの分泌が加わって決まる。したがって、ろ過された後に尿細管でほとんど再吸収も分泌もされない物質があれば、その物質が尿へ出てくる量はろ過された量をそのまま映すことになり、腎がどれだけろ過できているかの物差しに使える。クレアチニンがまさにその物質で、クレアチニン・クリアランス(一定時間に排泄されたクレアチニン量から、血液が何mL分きれいにされたかを換算した値)は腎機能の指標として用いられる。これに対し、ブドウ糖のように「からだに必要だから取り戻す」物質は再吸収され、パラアミノ馬尿酸のように「尿細管から積極的に捨てられる」物質は分泌される。尿素は水とともに一部が受動的に再吸収されるため、ろ過された量がそのまま尿へ出るわけではない。物質名を暗記するのではなく、「取り戻すのか・捨て足すのか・素通りか」で仕分けると忘れにくい。
| 物質 | 糸球体でのろ過 | 尿細管での扱い | おさえどころ |
|---|---|---|---|
| クレアチニン | される | ほとんど再吸収も分泌もされない | ろ過量を反映し、クレアチニン・クリアランスが腎機能の指標になる |
| ブドウ糖 | される | 近位尿細管でほとんどが再吸収される | 健常では尿に出ない |
| パラアミノ馬尿酸 | される | 尿細管から分泌される | 腎血漿流量の測定に用いられる |
| 尿素 | される | 水の再吸収に伴い一部が受動的に再吸収される | 蛋白質代謝の終末産物 |

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