学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ J. 視床下部 / Q0656

理由で解く 生理学

Q0656 神経

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題40
問題
視床下部の働きで適切でないのはどれか。
選択肢
1 感覚の中継
2 摂食の調節
3 自律機能の調節
4 概日リズムの形成
解答
正解1(感覚の中継)
解説
✓ 1. 正しい
感覚の中継
感覚の中継は視床の機能であり、視床下部の働きではない。視床は嗅覚を除くすべての感覚情報(視覚・聴覚・体性感覚・味覚など)を大脳皮質の各感覚野に中継する間脳の構造である。視床と視床下部は名前が似ているが機能が全く異なるため、明確に区別する必要がある。
✗ 2. 誤り
摂食の調節
視床下部には摂食中枢(外側野)と満腹中枢(腹内側核)があり、摂食行動を調節する。
✗ 3. 誤り
自律機能の調節
視床下部は自律神経系の最高中枢であり、交感神経と副交感神経の活動を統合的に調節して体温・循環・消化などの内臓機能を制御する。
✗ 4. 誤り
概日リズムの形成
視床下部の視交叉上核は概日リズム(サーカディアンリズム)の中枢であり、約24時間周期の生体リズムを形成・維持する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「視床=感覚の中継所」「視床下部=自律神経の最高中枢=体温・摂食・飲水・ホルモン・情動・概日リズム」と整理する。「視床=感覚」「視床"下部"=下から体を制御」と覚える。
  • 関連知識: 視床下部の機能は多岐にわたり、「体温調節(前部=放熱、後部=産熱)」「摂食調節(外側=摂食、腹内側=満腹)」「飲水調節」「下垂体ホルモン調節」「情動(怒り・恐怖)」「概日リズム」がある。
  • よくある間違い: 視床と視床下部の機能を混同すること。名前は似ているが、視床は感覚の中継、視床下部は自律神経・内分泌の中枢という全く異なる機能を持つ。
  • 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
比較表
構造 主な機能
視床 感覚の中継(嗅覚以外)
視床下部 自律神経の最高中枢、体温調節、摂食・飲水調節、下垂体ホルモン調節、情動、概日リズム
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題40|視床下部の働きで適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題40|視床下部の働きで適切でないのはどれか。
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