学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0479

理由で解く 生理学

Q0479 内分泌

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題39
問題
下垂体前葉ホルモンとその作用との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 プロラクチン ―――――― 射 乳
2 成長ホルモン ―――――― 血糖値の低下
3 黄体形成ホルモン ―――― 排卵の誘発
4 甲状腺刺激ホルモン ――― 尿細管での水再吸収促進
解答
正解3(黄体形成ホルモン ―――― 排卵の誘発)
解説
✗ 1. 誤り
プロラクチン ―――――― 射 乳
プロラクチンの作用は「乳汁産生促進」であり、「射乳」はオキシトシン(下垂体後葉ホルモン)の作用である。乳汁を「作る」のがプロラクチン、乳汁を「出す」のがオキシトシンと区別する。
✗ 2. 誤り
成長ホルモン ―――――― 血糖値の低下
成長ホルモン(GH)は血糖値を低下させるのではなく上昇させる。GHはインスリン拮抗作用を持ち、脂肪分解促進とともに血糖を上昇させる。
✓ 3. 正しい
黄体形成ホルモン ―――― 排卵の誘発
黄体形成ホルモン(LH)は下垂体前葉から分泌され、排卵を誘発する。卵胞の成熟に伴いエストロゲン分泌が増加し、正のフィードバックによりLHが大量に分泌される(LHサージ)。このLHサージが成熟卵胞を破裂させて排卵を引き起こす。排卵後、卵胞は黄体に変化しプロゲステロンを分泌する。
✗ 4. 誤り
甲状腺刺激ホルモン ――― 尿細管での水再吸収促進
甲状腺刺激ホルモン(TSH)の作用は甲状腺ホルモンの分泌促進であり、尿細管での水再吸収促進はバソプレシン(ADH、下垂体後葉ホルモン)の作用である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「プロラクチン=プロの酪農家=乳を作る(産生)」「オキシトシン=おっぱいを押し出す(射乳)」と区別する。
  • 関連知識: 下垂体前葉ホルモンは6つ(GH、PRL、TSH、ACTH、FSH、LH)。このうちTSH・ACTH・FSH・LHは「刺激ホルモン(トロピンホルモン)」として末梢内分泌腺を支配する上位ホルモンである。
  • よくある間違い: プロラクチンの「乳汁産生」とオキシトシンの「射乳」の混同が最頻出。また成長ホルモンを「血糖低下」とする誤りも多い。GHは血糖上昇ホルモンの一つである。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
前葉ホルモン 正しい作用 よくある誤答
プロラクチン(PRL) 乳汁産生促進 射乳(→オキシトシン)
成長ホルモン(GH) 成長促進・血糖上昇 血糖低下(→インスリン)
LH 排卵誘発・黄体形成
TSH 甲状腺ホルモン分泌促進 水再吸収(→ADH)
ACTH コルチゾール分泌促進
FSH 卵胞発育・精子形成
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題39|下垂体前葉ホルモンとその作用との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題39|下垂体前葉ホルモンとその作用との組合せで正しいのはどれか。
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