学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0480

理由で解く 生理学

Q0480 内分泌

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題41
問題
上位ホルモンによる階層支配を受けるのはどれか。
選択肢
1 アドレナリン
2 サイロキシン
3 カルシトニン
4 オキシトシン
解答
正解2(サイロキシン)
解説
✗ 1. 誤り
アドレナリン
アドレナリンは副腎髄質から分泌され、交感神経(節前線維)により直接調節される。上位ホルモンによる階層的調節は受けない。
✓ 2. 正しい
サイロキシン
サイロキシン(T4、甲状腺ホルモン)は典型的な上位ホルモンによる階層支配を受ける。視床下部のTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)→下垂体前葉のTSH(甲状腺刺激ホルモン)→甲状腺のサイロキシンという3段階の階層的調節を受け、サイロキシンが増加すると視床下部と下垂体前葉に負のフィードバックをかけてTRH・TSHの分泌を抑制する。
✗ 3. 誤り
カルシトニン
カルシトニンは甲状腺C細胞から分泌され、血中Ca2+濃度の上昇により直接分泌が促進される。上位ホルモンの階層支配は受けない。
✗ 4. 誤り
オキシトシン
オキシトシンは視床下部で産生され下垂体後葉から神経分泌されるが、上位ホルモンによる階層的な内分泌支配は受けない。神経反射(吸啜刺激等)による調節である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 階層支配を受けるのは「甲状腺ホルモン」「コルチゾール」「性ホルモン」の3系統。頭文字で「甲・コ・性(こうこせい=高校生)は上から言われる」と連想する。
  • 関連知識: 同様の階層支配はCRH→ACTH→コルチゾール(副腎皮質)、GnRH→FSH/LH→エストロゲン/テストステロン(性腺)にも見られる。インスリン(血糖直接応答)やPTH(Ca2+直接応答)は階層支配を受けない。
  • よくある間違い: 下垂体後葉ホルモン(オキシトシン・ADH)は視床下部ニューロンから直接分泌されるため、「視床下部が関与=階層支配」と勘違いしやすいが、上位ホルモンによる内分泌的な階層支配とは異なる。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
内分泌軸 視床下部ホルモン 下垂体前葉ホルモン 末梢ホルモン
甲状腺軸 TRH TSH サイロキシン(T4)
副腎皮質軸 CRH ACTH コルチゾール
性腺軸 GnRH FSH・LH エストロゲン/テストステロン
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題41|上位ホルモンによる階層支配を受けるのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題41|上位ホルモンによる階層支配を受けるのはどれか。
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