学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0481

理由で解く 生理学

Q0481 内分泌

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題42
問題
覚醒時より睡眠時に顕著に認められるのはどれか。
選択肢
1 血圧上昇
2 体温上昇
3 カテコラミン分泌亢進
4 メラトニン分泌亢進
解答
正解4(メラトニン分泌亢進)
解説
✗ 1. 誤り
血圧上昇
睡眠時は副交感神経が優位となり、心拍数低下・血管拡張により血圧は低下する。上昇ではない。
✗ 2. 誤り
体温上昇
睡眠時は代謝が低下し、体温は下降する。体温は夕方に最高値を示し、睡眠中の早朝に最低値となる。
✗ 3. 誤り
カテコラミン分泌亢進
睡眠時は交感神経活動が低下するため、カテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の分泌は低下する。亢進ではない。
✓ 4. 正しい
メラトニン分泌亢進
メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、夜間の暗所環境下で分泌が顕著に亢進する。視交叉上核(体内時計の中枢)からの情報を受けて松果体がメラトニンを合成・分泌し、概日リズム(サーカディアンリズム)の調節と睡眠の促進に関与する。光刺激によりメラトニン分泌は抑制される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「メラトニン=メラメラ暗い(メラニンと語感が似る)→暗い夜に出る→睡眠促進」と連想する。光に当たると分泌が止まる。
  • 関連知識: 成長ホルモンは入眠直後のノンレム睡眠(徐波睡眠)時に分泌が亢進する。コルチゾールは早朝に最高。このように各ホルモンの日内リズムは頻出テーマである。時差ボケはメラトニンリズムの乱れが一因。
  • よくある間違い: 「睡眠時に分泌が高まるホルモン」としてメラトニンと成長ホルモンを混同しやすい。メラトニンは「夜間」に、成長ホルモンは「入眠直後の深い睡眠時」に分泌が高まるという違いがある。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
生理指標 覚醒時 睡眠時
メラトニン分泌 低下 亢進(夜間に最高)
カテコラミン分泌 亢進 低下
血圧 上昇傾向 低下
体温 上昇(夕方最高) 低下(早朝最低)
成長ホルモン分泌 低い 入眠直後に亢進
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題42|覚醒時より睡眠時に顕著に認められるのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題42|覚醒時より睡眠時に顕著に認められるのはどれか。
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