学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ J. 視床下部 / Q0655

理由で解く 生理学

Q0655 神経

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題36
問題
日内(概日)リズムに関して日中よりも夜間に起こる現象はどれか。
選択肢
1 体温の上昇
2 血圧の上昇
3 副交感神経活動の亢進
4 副腎髄質ホルモンの分泌亢進
解答
正解3(副交感神経活動の亢進)
解説
✗ 1. 誤り
体温の上昇
体温は日中に高く(午後2〜6時がピーク)、夜間から早朝にかけて低下する。夜間に上昇するのは誤りである。
✗ 2. 誤り
血圧の上昇
血圧は日中の活動時に高く、夜間の睡眠時に低下する(ディッパー型)。夜間に上昇するのは誤りである。
✓ 3. 正しい
副交感神経活動の亢進
夜間は交感神経活動が低下し、代わりに副交感神経活動が亢進する。これにより心拍数の減少、血圧の低下、消化管運動の促進、瞳孔の縮小など「安静・休息」モードの状態となる。概日リズム(サーカディアンリズム)の中枢は視床下部の視交叉上核にあり、光刺激を受けて約24時間周期のリズムを生成する。
✗ 4. 誤り
副腎髄質ホルモンの分泌亢進
副腎髄質ホルモン(アドレナリン・ノルアドレナリン)は交感神経活動に連動して日中に分泌が多く、夜間には減少する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「昼=交感神経=活動モード」「夜=副交感神経=休息モード」と覚える。体温・血圧・カテコールアミンはすべて日中に高く夜間に低い。
  • 関連知識: メラトニンは松果体から夜間に分泌が増加し、睡眠を促進する。成長ホルモンは深いノンレム睡眠時に分泌が増加する。コルチゾールは早朝に分泌がピークとなる。
  • よくある間違い: 副腎髄質ホルモンが夜間に増加すると誤解すること。カテコールアミンは交感神経と連動するため日中に多い。
  • 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
比較表
生理的指標 日中 夜間
体温 高い 低い
血圧 高い 低い
交感神経活動 亢進 低下
副交感神経活動 低下 亢進
カテコールアミン分泌 多い 少ない
メラトニン分泌 少ない 多い
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題36|日内(概日)リズムに関して日中よりも夜間に起こる現象はどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題36|日内(概日)リズムに関して日中よりも夜間に起こる現象はどれか。
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