学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ H. 小脳 / Q0645

理由で解く 生理学

Q0645 神経

出典:あマ指 第9回(2001) 問題53
問題
熟練した運動の学習に重要なのはどれか。
選択肢
1 小 脳
2 視 床
3 一次運動野
4 補足運動野
解答
正解1(小 脳)
解説
✓ 1. 正しい
小 脳
小脳は熟練した運動の学習(運動学習)に極めて重要な役割を果たす。小脳は反復練習により運動のタイミング・力加減・協調性を微調整し、運動を自動化・正確化する。小脳の登上線維と平行線維のシナプスにおける長期抑制(LTD)が運動学習の分子基盤と考えられている。手続き記憶(自転車の乗り方や楽器の演奏など、身体で覚える記憶)の形成にも小脳が深く関与する。
✗ 2. 誤り
視 床
視床は嗅覚を除く感覚情報の中継核であり、運動学習の主要部位ではない。
✗ 3. 誤り
一次運動野
一次運動野(中心前回)は随意運動の最終的な指令を脊髄に送る出力部位であり、運動学習そのものの中心ではない。
✗ 4. 誤り
補足運動野
補足運動野は運動の企画・プログラミング(運動の順序や計画の立案)に関与するが、熟練した運動の学習の中心は小脳である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「小脳=運動の職人」→ 大脳は設計図(企画)を描き、小脳は実際の技術(熟練の技)を磨く。
  • 関連知識: 小脳障害では新しい運動の学習が困難になり、すでに学習した運動の正確性も低下する。前庭動眼反射(VOR)の適応も小脳が担っており、小脳障害では注視方向性眼振が出現する。
  • よくある間違い: 補足運動野も運動に関与するため混同しやすいが、補足運動野は「運動の企画・計画」に関与し、小脳は「運動の学習・微調整」に関与する。
  • 教科書では「H.小脳」の範囲に該当する。
比較表
部位 運動における役割
小脳 運動学習・協調・微調整
一次運動野 随意運動の指令出力
補足運動野 運動の企画・プログラミング
運動前野 外部情報に基づく運動の準備
大脳基底核 運動の開始・抑制・筋緊張調節
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題53|熟練した運動の学習に重要なのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題53|熟練した運動の学習に重要なのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手